2016年2月24日(水)

進士五十八 × 陣内秀信 「生態学的都市――可能性としてのテリトーリオ」 『city&life』no.116(3月末発行)収録予定

都市史・都市建築史の分野で昨今「テリトーリオ(territorio)」に関心が集まっています。
「テリトーリオ」は、英語でいうテリトリーのことで、日本語では領域、地域と訳されますが、その射程は、はるかに広く深いものです。
都市や町のみならず、土地・水・空などの地理的空間、さらには、政治、経済、社会の圏域をも包み込む包括的概念。とりわけ都市の文脈では、都市の後背地としてのコンタード(contard=周辺農村地域)の存在を重要視し、都市と農村の密接な結びつきを志向する思想として捉えられています。

この「テリトーリオ(territorio)」を切り口に、周囲の自然環境を取り込んだこれからの都市環境について、世界各地の水辺空間を事例に、環境計画、造園学、都市史の第一人者であるお二人に、存分に語り合っていただきます。

進士五十八(しんじ・いそや)
1944年京都市生まれ。東京農業大学農学部造園学科卒業。元東京農業大学学長。専門は、造園学・環境計画学。景観政策学。これまで、都市計画学会会長、日本造園学会会長などを歴任。現在は、環境庁自然再生専門家会議委員、新宿区景観審議会会長、品川区都市計画審議会、大和市建築審査会などの委員として活躍中。著書に『日比谷公園 一○○年の矜恃に学ぶ』(鹿島出版会、2011)、『グリーンエコライフ 「農」とつながる緑地生活』(小学館、2010)、他多数。

陣内秀信(じんない・ひでのぶ)
1947年,福岡県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。現在、法政大学デザイン工学部建築学科教授。専門は、イタリア建築史・都市史。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、ユネスコのローマ・センターで研修。バレルモ大学、トレント大学,ローマ大学にて契約教授。主な著書に『東京の空間人類学』(筑摩書房、1985年)、『イタリア 小さなまちの底力』(講談社プラスα文庫、2006年)、『地中海世界の都市と住居』(山川出版社、2007年)、『イタリアの街角から…スローシティを歩く』(弦書房、2010年)、『イタリア都市の空間人類学』(弦書房、2015年)他多数。

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時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order

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