2016年2月10日(水)

パン・発酵・移住の話を聞こう。~鳥取県智頭町 自家製天然酵母のパンとビール、タルマーリーの挑戦~

青山ブックセンター本店では、2013年に刊行された『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)が根強く売れ続いています。本書の著者の渡邉格さんとパートナーの渡邉麻里子さんは、今、「タルマーリー」を鳥取県智頭町で営んでいます。

夫妻は元々東京出身で、2008年に千葉県いすみ市で自家製天然酵母のパン屋を開業、その後、東日本大震災をきっかけに2012年岡山県真庭市へ移住、さらに、2015年から鳥取県智頭町に移りました。智頭町では廃園になった保育園を改装し、パンに加えて地ビール製造と薪でピザを焼くカフェを併設したお店を開いています。
そして、「タルマーリー」は、雑誌でも注目を集め、「移住×仕事」を特集した『ちゃぶ台』創刊号(ミシマ社)、「発酵のひみつ」を特集した『Spectator』35号(エディトリアル・デパートメント)、『リンネル』2016年3月号(宝島社)に取り上げられています。

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「タルマーリー」の特色は、
①自家製天然酵母だけを使い、自然栽培の素材を大切にしたパン作り。
そして、パン作りで培った発酵技術をもとにしたビール製造への挑戦。
②2008年から、東京→千葉→岡山→鳥取へ三度の移住。
③週三日お店を休み、毎年一ヶ月の長期休暇を取ること。
④夫婦で経営していること。
⑤「菌本位制」と「地域内循環」という考えかた。
です。

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青山ブックセンターではこの度、渡邉格さんと麻里子さんが鳥取から東京に来られることを知り、「タルマーリー」の発酵・移住のお話しを聞く会を開催いたします。地方への移住、小商い、発酵、そして「タルマーリー」のパン作りや考えかたにご興味のある方、ぜひ! 聞き手には、アノニマスタジオを設立し、現在、信陽堂として活動される編集者の丹治史彦さんを迎えます。

チケットのご予約はこちら

概要

日程:2016年2月10日 (水)
時間:19:00~21:00 開場 18:30
料金:2,160円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室

お問合せ先
青山ブックスクール
電話 03-5485-5513
メール culture@boc.bookoff.co.jp

営業時間
平日 10時~20時
土・日・祝休み
住所
東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山B2F
青山ブックセンター本店内

渡邉格

渡邉格 ワタナベ・イタル

東京都東大和市出身。23歳のとき、学者の父とともにハンガリーに1年間滞在。農業に興味を持つようになり、千葉大学・園芸学部園芸経済学科に入学。卒業後、有機農産物の卸販売会社に就職。2008年に独立し、千葉県いすみ市で「パン屋タルマーリー」を開業。2011年3月11日、東日本大震災を機に岡山県真庭市に移転。2015年6月、パン製造に加え、カフェ、ビール事業に取り組むべく鳥取県八頭郡智頭町に移転オープン。2013年に著書『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)が出版され、講演活動などにも取組む。2014年には同著書が韓国で翻訳されベストセラーとなり、2015年には台湾でも翻訳出版された。

渡邉麻里子

渡邉麻里子 ワタナベ・マリコ

東京都世田谷区出身。幼少期から田舎暮らしに憧れ、環境問題に危機感を持ち、東京農工大学農学部で環境社会学を専攻。日本、アメリカ、ニュージーランドの農家や環境教育現場で研修し、食や農の切り口から環境問題に取組む道を模索。就職した農産物卸販売会社で格と出会い結婚。農産加工場に転職し、販売や広報を担当した後、タルマーリーを開業。夫婦共同経営者、タルマーリー女将として、販売、企画、経理、広報、講演などを担当。また1女1男の母として、田舎での職人的子育てを模索中。

丹治史彦

丹治史彦 タンジ・フミヒコ

編集者。リブロポート、メディアファクトリーを経て、2003年アノニマ・スタジオ設立。「ごはんとくらし」をテーマに高山なおみさん、細川亜衣さん、内田真美さん、早川ユミさん、中川ちえさんらの本を出版。2010年より信陽堂編集室として活動。滋賀県近江八幡市の菓子舗「たねやグループ」の広報誌『ラ コリーナ』のディレクションを担当。

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