2016年3月15日(火)

野口健さん 『ヒマラヤに捧ぐ』(集英社インターナショナル刊)パネル展(3月15日まで開催中)

僕にとってヒマラヤとは何だろう。
そんなことも考えていた。
19歳のとき、一人で初めて訪れたヒマラヤ。
あれからもう50回以上は通い続けている。

どうしてここまでヒマラヤの虜になってしまったのか。他を圧倒する世界最高峰エベレストの存在か。もちろん、それもある。しかし、山だけではない。
ヒマラヤに生きるシェルパたち。彼らの眼差しはとても澄んでいて輝いている。シェルパだけではない。標高4000メートルを超えた高所にも花が咲く。綿毛をフカフカさせた小さなエーデルワイスも健気に、そして必死に生きている。

僕はヒマラヤで「生きること」を感じてきたのだ。
そしてこれからも感じ続けていきたいのだ。

――まえがきより――


『ヒマラヤに捧ぐ』(税込2,700円)
アルピニスト野口健の写真集。2015年4月25日に起こったネパール大震災に現地に居合わせ、復興活動に奔走した野口が、自分を育ててくれたヒマラヤの大自然とネパールの人々の暮らしを写した。長年、ヒマラヤに通い続けた野口だからこそ撮れた写真の数々は、質・量ともに他の山岳写真と一線を画したものとなっている。

日時:2016年2月16日 (火) 〜 2016年3月15日 (火)
会場:本店 B1 イベントスペース

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