2014年10月20日(月)

『人類が永遠に続くのではないとしたら』刊行記念トークイベント 著者・加藤典洋さん× 松家仁之さん

ジュンク堂書店 池袋本店
開催日時:2014年10月20日(月)19:30 ~

加藤 典洋(文芸評論家)
松家 仁之(作家・編集者)

人類が永遠に続くのではないとしたら、私たちは、どのような生き方を、どのような価値観をつくりだすべきなのだろうか?
「3.11の原発事故を受けて、この惨事と失敗を教訓に、今後、原発と原子力エネルギーの問題をどう考えればよいのかを、
根底的にどこまでも深く考え抜き、それへの対処を形として示すことが、私たちの、また私の責務だろうと、思っている。」
と加藤さんは記しています。
「責任がとりきれない」事故がおこったこと。過失と責任という一対一対応の関係の関節が、はずれていること。
あまりに大きすぎる「穴ぼこ」を直視し、勇気をもって自分の持ち場で応えようと試みた言葉は、疑念やとまどいを抱きながらも、決して読み手を置き去りにせず、同じくこの厄災の真下に生きる私たちと、いっしょに考え続ける手のように差し伸べられてきます。産業・技術・科学という外部が、人間に働きかけ、人間自体を変えるところから生まれる力。
それは近代の成長を「することができる」思想から「することもしないこともできる」思想へと開かせる―。
資源、環境、人口、南北格差という地球の「有限性」という主題に、正面から肯定する新しい思想哲学。
聞き手に作家の松家仁之さんをお迎えし、お話して頂きます。
*トークイベント終了後、サイン会を予定しております。

≪加藤典洋(かとう・のりひろ)≫
1948年、山形県生まれ。文芸評論家。東京大学文学部卒業。
著書に『アメリカの影―戦後再見』、『言語表現法講義』(新潮学芸賞)、『敗戦後論』(伊藤整文学賞)、
『テクストから遠く離れて』『小説の未来』(桑原武夫学芸賞)、『村上春樹の短編を英語で読む1979~2011』
『3.11死に神に突き飛ばされる』『小さな天体―全サバティカル日記』ほか多数。
共著に鶴見俊輔・黒川創との『日米交換船』、高橋源一郎との『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』ほか。

≪松家 仁之(まついえ・まさし)≫
1958年、東京生まれ。作家・編集者。早稲田大学第一文学部卒業。
2012年、長篇小説『火山のふもとで』を発表(第64回読売文学賞受賞)。
2013年、中篇小説『沈むフランシス』を発表。編著に、新潮クレスト・ブックス短篇小説ベスト・コレクション『美しい子ども』がある。
また、8月下旬に小説『優雅なのかどうか、わからない』を刊行予定。

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

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ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
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