2017年5月14日(日)

「撮ること、見ること、作ること。写真家ふたり、わたしの場合」 梅佳代 × 川内倫子 トークイベント 『ナスカイ』(亜紀書房)刊行記念

logo_abc100写真家・梅佳代さんが、全寮制の中高一貫男子校に通う10代の少年たちの日常を切り取った写真集『ナスカイ』。タイトルの“ナスカイ”とは、那須高原海城中学校・高等学校の通称です。梅さんは2012年春より同校に通い、彼らの学校生活の様子を撮影してきました。授業、体育祭、文化祭、寮の部屋、卒業式――「会うたびに印象が変わる」10代、移りゆく季節を駆ける少年たちの姿が収められた一冊です。

昨年末に故郷能登に暮らす一匹の犬の17年間を記録した『白い犬』、そして今年3月にこの『ナスカイ』と、新作を続けて発表した梅さん。2006年のデビュー作『うめめ』から10年、この二作の制作は、写真家としてのいままでを振り返り、そしてこれからを見据えるよい機会になったと梅さんは言います。
そんな梅さんが写真家の先輩として敬愛しているのが川内倫子さん。当日は川内さんをゲストにお迎えし、互いの新作、そして創作論について、梅さんと川内さんにお話しいただく予定です。

トーク終了後に、梅佳代さん、川内倫子さん、おふたりのサイン会を予定しております。

※ご参加いただいたみなさまに、『ナスカイ』仕様のキャンパスノート(非売品)をプレゼントいたします!

梅佳代 うめ・かよ
写真家。1981年石川県生まれ。〈男子〉、〈女子中学生〉で、キヤノン写真新世紀連続受賞。2006年に初写真集『うめめ』(リトルモア)を刊行、翌年第32回木村伊兵衛写真賞を受賞。以降主な著書に、『男子』『じいちゃんさま』『ウメップ』(リトルモア)、『のと』(新潮社)、共著『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代』(三省堂)など。近作に『白い犬』(新潮社)。2013年には東京オペラシティアートギャラリーにて個展「梅佳代展 UMEKAYO」を開催。国内外の媒体や展覧会で作品を発表している。

川内倫子 かわうち・りんこ
写真家。1972年滋賀県生まれ。2002年『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。個展・グループ展は国内外で多数。主な個展に、「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」 カルティエ財団美術館(05年・パリ)、「照度 あめつち 影を見る」東京都写真美術館(12年)、「川が私を受け入れてくれた」熊本市現代美術館(16年)などがある。国際写真賞「プリピクテ」の最終候補に選出され、5月からV&A美術館(ロンドン)を皮切りに世界巡回するグループ展に参加。6月に新作写真集『Halo』をAperture(日本語版はHeHe)より出版予定。

概要
日程:2017年5月14日 (日)
時間:16:00~17:30 開場 15:30~
料金:1,350円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
電話:03-5485-5511
受付時間:10:00~22:00

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書籍情報
『ナスカイ』
梅佳代/著 亜紀書房/刊
1,996円+税
写真家・梅佳代の今作のテーマは、全寮制の中高一貫の男子校、“ナスカイ”こと那須高原海城中学校・高等学校に通う少年たちの日常。2011年の東日本大震災で校舎が被災した同校は、東京の多摩市にキャンパスを移して再スタートを切ったが、福島第一原子力発電所の事故の影響もあり新規の生徒募集を停止、最後の卒業生を送り出してこの3月で閉校となった。授業、体育祭、文化祭、寮の部屋、卒業式――「会うたびに印象が変わる」10代、移りゆく季節を駆ける彼らの姿を切り取った一冊。

『白い犬』
梅佳代/著 新潮社/刊
2,500円+税
「はじめのころは木の枝で撫でとったけど、最後のほうは友達やったと思う」18歳の夏、帰省した家に白い犬がいた。野山の探索、大好きな妹のはるか、ばあちゃんの死。能登の山深い自然の中で、移りゆく季節と梅家の暮らしに寄り添い生きる犬を追った17年の記録。日常に潜む一瞬の輝きにシャッターを切り続ける梅佳代の真骨頂。

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