2017年6月26日(月)

田村実 × 青木恵都 × 大島依提亜 「出版社・翻訳者とデザイナーが語る、美しい本づくりの物語」 『太陽と月』(タムラ堂)刊行記念

logo_bb100インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつハンドメイドでつくられているTara Booksの絵本を中心に、翻訳・出版を行なっているタムラ堂より、あたらしい絵本が発売になりました。
『太陽と月』と題されたその本は、10人のインドの先住民族の代表的なアーティストが、それぞれの民族に伝わる物語をもとに太陽と月を描いた、画期的でたいへん美しい絵本です。
その刊行を記念して、美しい本づくりに携わる方々にお話を伺います。

『夜の木』の原著である『The Night Life of Trees』との出会いをきっかけに、その本を日本で出版したいという強い思いから、自ら出版社を立ち上げるに至った田村実さんと、タムラ堂の出版物の翻訳を手がける青木恵都さん。
お二人には、この型破りな魅力を持ったタムラ堂の本たちの製作秘話を、貴重な資料などを交えながらお話頂きます。

さらに、かたちは違えど、「ひとめぼれ本」とも言うべき、思わず手に取ってしまう装幀を数多く手がけられているデザイナーの大島依提亜さんにもご登壇いただきます。ご自身の本づくりの見地から、紙・印刷・製本など多様な本づくりのあり方を通じて「美しい本の秘密」を紐解いてもらえるのでは。

タムラ堂の本や、大島さん装幀本もたくさんご用意しますので、実際に本に触れながら、その魅力に浸れる貴重な一夜をぜひお見逃しなく。

田村実(たむら・みのる)
1949年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、福音館書店に入社。編集部に所属し、海外出版社との翻訳権売買の交渉に当たる。その後、編集者として、多くの絵本、幼年童話の企画・編集を手掛ける。絵本編集部の編集長を10年以上務めた後、2008年に退社。2012年タムラ堂を立ち上げ、『夜の木』『世界のはじまり』などインドのハンドメイド絵本を中心に独自の出版活動をひとりで続けている。

青木恵都(あおき・けいと)
1954年東京生まれ。上智大学大学院(フランス文学)修了。フランス語、フランス文学を大学で講じるかたわら、映画、音楽、ダンスなどのジャンルの通訳や翻訳(フランス語、英語)を手掛ける。訳書に『夜の木』『雪がふっている』『世界のはじまり』『太陽と月』(以上タムラ堂)、田村恵子の名で『天空の沈黙―音楽とは何か』『妙なるテンポ』(以上未知谷)、『ルイのうちゅうりょこう』(偕成社)など。

大島依提亜(おおしま・いであ)
東京造形大学デザイン学科卒業。映画のグラフィックを中心に、展覧会広報物、ブックデザインなどを手がける。最近の主な仕事に、映画『たかが世界の終わり』、『シング・ストリート 未来へのうた』、『パターソン』、書籍「三の隣は五号室」(長嶋有)、「珠玉の短編」(山田詠美)、「うれしいセーター」(三國万里子)、「団地のはなし」、「今日の人生」(益田ミリ)など。

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