2018年2月8日(木)

枡野浩一 × 本多真弓 × 宇田川寛之 「いま歌集はどうつくられているのか 〜ネット時代に紙の本を出すということ〜」

logo_bb100
書店に若い歌人の歌集が目立つようになった昨今。
もっぱらインターネットで短歌を発表しているけれども、いつかは「歌集」にまとめてみたい、と秘かに思っているあなたにぜひ聴いていただきたい緊急イベントをB&Bで開催します。

デビューして20年、短歌の出てくる本を40冊以上つくってきた枡野浩一さん。第一歌集『猫は踏まずに』を上梓したばかりの本多真弓さん。短歌の出版社「六花書林」で多くの歌集・歌書を手がけてきた宇田川寛之さん。

宇田川さんと枡野さんは、お互いにまだ歌人でなかった大学サークル時代からの長いご縁。
本多真弓さんは「本多響乃」名義のころ「かんたん短歌Blog」(2004年〜)で枡野さんと知り合い、第一歌集『猫は踏まずに』は宇田川さんの「六花書林」から上梓された関係性にあります。

滅多に集まらないが縁の深い三名が、いわゆる一般的な歌集の出し方から、特殊な歌集の出し方までを正直に語ります。そのほか「ネットと結社で歌人の君たちはどう生きるか」「モテる歌人になるには」など、話題のリクエストがあれば、本多真弓さんの質問箱までどうぞ。

枡野浩一
1968年、東京都生まれ。
1997年、オカザキマリ(おかざき真里)の絵と組んだ短歌絵本『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』(実業之日本社)を2冊同時刊行。当時は出版不況ではなく2冊とも初版8000部、増刷を重ねた。
短歌小説『ショートソング』(集英社文庫)は約10万部のヒット、小手川ゆあの手がけた漫画版は翻訳されアジア各国で出版されている。
加藤千恵、佐藤真由美のデビュー歌集をそれぞれ企画・監修したほか、N H K・Eテレで映像化された石川啄木伝『石川くん』(集英社文庫)など、短歌の出てくる本を40冊以上商業出版している。
2017年、歌人デビュー20周年を記念して全20首のTシャツ歌集をリリース。
最新作はイラストレーター目黒雅也の絵と組んだ童話『しらとりくんはてんこうせい』(あかね書房より2月末発売)。

本多真弓
1965年、静岡県生まれ。東京在住。
2004年、「枡野浩一のかんたん短歌blog」に本多響乃(ひびきの)として投稿をはじめる。
2006年、本多真弓として、短歌結社「未来短歌会」入会、岡井隆に師事。
2010年、未来年間賞受賞。
2012年、未来賞受賞。
私家版の歌集の試作を経て、
2017年末、第一歌集『猫は踏まずに』(六花書林)を上梓。
twitter

宇田川寛之
1970年、東京都生まれ。
1991年、短歌結社「短歌人」入会、現在編集委員。
短歌専門出版社「ながらみ書房」勤務を経て、
2005年、六花書林(りっかしょりん)をスタート、
短歌賞を受賞した歌集・歌書を多数刊行している。
杉﨑恒夫歌集『パン屋のパンセ』など異例のヒット作も。
詩歌誌「六花」を現在 VOL.2まで発行。
2017年末、第一歌集『そらみみ』(いりの舎)を上梓。
その「あとがき」には、
《十八歳のとき、二歳年上の枡野浩一さんと知り合った。(略)
最初に知り合った短歌を作る人が枡野さんだったので、
短歌に対して身構えることはほとんどなかった。
今では考えも立ち位置も大きく変わってしまったが(略)》
とある。
twitter

時間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order

チケットのご予約はこちら

イベント情報の詳細はこちら