2015年2月6日(金)

『埼玉化する日本』トークイベント 著者・中沢明子さん×米澤泉さん

埼玉には「何もない」。たいした観光地もなく、のっぺらぼうな郊外と、ありがちな風景が広がるファスト風土……。
しかし、埼玉は、マス消費も高感度消費も手に入れられる理想の地方であり、普通の人が心地良く無理なく暮らせる装置と環境が揃っている。
埼玉から見える日本の消費を、埼玉在住の著者が愛と毒舌たっぷりに考察した一冊、『埼玉化する日本』の刊行記念トークイベントです。
著者・中沢明子さんの対談相手には、友人であり、近著『「女子」の誕生』が大きな話題になった米澤泉さんをお迎えしました。
中沢さんがこれまでの都市論などの分野で空間やハード面ばかり論じられてきたモール論に反発し、具体的なブランドや店の消費のされ方に着眼したとすれば、
米澤さんは、これまでの「女子」論で語られてきた腐女子や文化系女子とは違う、多数派ゆえに従来の研究からこぼれ落ちたサイレント・マジョリティに目を向けました。
お二人の仕事の重なり合う「消費と女子」について、「埼玉」を絡めて自由自在に語っていただきます。

中沢明子(なかざわ・あきこ)
1969年東京都生まれ。ライター、出版ディレクター。女性誌、ビジネス誌など幅広い媒体でインタビュー、ルポルタージュ、書評を執筆。延べ1800人以上にインタビューし、雑誌批評にも定評がある。得意分野は消費、流行、小売、音楽。著書に『それでも雑誌は不滅です!』(朝日新聞出版)、共著に『遠足型消費の時代』(朝日新聞出版)、プロデュース本に『ケチケチ贅沢主義』(mucco/プレジデント社)など。

米澤 泉(よねざわ・いずみ)
1970年京都府生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得。現在、甲南女子大学人間科学部准教授。専門は化粧文化論、ファッション文化論。化粧文化研究者ネットワーク世話人もつとめる。著書に、『電車の中で化粧する女たち――コスメフリークという「オタク」』(KKベストセラーズ)、『コスメの時代――「私遊び」の現代文化論』(勁草書房)、『私に萌える女たち』(講談社)など。

  • 出演 _

    中沢明子(ライター、出版ディレクター)
    米澤泉 (甲南女子大学人間科学部准教授)

  • 時間 _

    20:00~22:00 (19:30開場)

  • 場所 _

    本屋B&B
    世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

  • 入場料 _

    1500yen + 1 drink order

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