2018年4月8日(日)

(4月8日まで開催中)nakaban × Title exhibition 「ことばの生まれる景色 Ⅲ」

logo_title100「毎日役所の行通には電車を利用して、賑やかな町を二度ずつはきっと往ったり来たりする習慣になっているのではあるが、身体と頭に楽がないので、いつでも上の空で素通りをする事になっているから、自分がその賑やかな町の中に活きていると云う自覚は近来とんと起った事がない。」 夏目漱石『門』より

一冊の本には、その作家の体験と結びつき、そこからしか生まれてこなかったことばがある。そんなことばが生まれたその源へと遡り、そこで見える景色について描かれた絵。

Title・辻山良雄が十数冊の本とその中の一節を選び、nakabanがそこから絵を描いた。もう一つの、ことばの景色。みたび。

展示作品(抜粋)太宰治『津軽』 / 庄野潤三『夕べの雲』 / 谷崎潤一郎『細雪』 / ミヒャエル・エンデ『モモ』 / 夏目漱石『門』 / 武田百合子『犬が星見た』 / ブルース・チャトウィン『パタゴニア』 / リチャード・ブローティガン『芝生の復讐』……and more

【プロフィール】
nakaban
なかばん|画家。1974年、広島県生まれ。広島県在住。
旅と記憶を主題に絵を描く。絵画作品を中心に、印刷物の挿絵、絵本、映像作品を発表する傍ら、音楽家のトウヤマタケオと『ランテルナムジカ』を結成し、音楽と幻燈で全国を旅する。’13年には新潮社「とんぼの本」のロゴマークを制作。主な作品に絵本『よるのむこう』(白泉社)、『みずいろのぞう』(ほるぷ出版)、『ないた赤おに』(浜田廣介作/集英社)、『フランドン農学校の豚』(宮沢賢治作/ミキハウス)など。最新刊『窓から見える世界の風』(福島あずさ作/創元社)が二月下旬に発売予定。Titleのロゴもnakabanによるもの。

【開催日】
2018年3月23日(金)- 2018年4月8日(日)

【時間】
12:00 – 21:00 水曜・第三火曜日休み
*イベント開催日(3月23日、30日)は18:00にて終了

【場所】
Title 2階ギャラリー

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