2015年6月15日(月)

『工芸 青花2号』トークイベント 赤木明登さん×鞍田崇さん

『工芸 青花2号』(新潮社)の刊行を記念して、塗師の赤木明登さんと哲学者の鞍田崇さんのトークイベントを開催致します。
「生活工芸」はもちろん一般名詞でもありますが、近年固有名詞的につかうときには2000年以降に顕著となる、おもに器の作家を中心に広がった考え方、作品のスタイルを指します。キーワードは「ふつう」でしょうか。輪島の漆作家の赤木明登さんは、木工の三谷龍二さん、陶器の安藤雅信さんらとともに「生活工芸」を代表する作家と目されています。しかし最近「生活工芸」批判の文章を発表し、話題をよびました。
鞍田崇さんはハイデガー研究から出発し、社会運動としての「民藝」に注目してきた哲学者です。新著『民藝のインティマシー』では民藝運動が有していた社会性を「生活工芸」にも見出し、論を展開しました。「生活工芸」の作家たちとも積極的に関わり、彼らの思い、活動を言語化することに注力しています。
赤木さんも鞍田さんも、「生活工芸」が「民藝」の継承(反復)であるとする点では一致するものの、その評価は相反しています。おふたりの考えはどのように異なるのか、その理由はなにか、存分に語りあっていただきます。
イベント参加ご希望の方はリブロ池袋本店リファレンスカウンターにて参加チケットをお求め頂くか、お問合せ番号で電話予約ください。
日時:6月15日(月) 午後7時~
会場:西武池袋本店別館8階 池袋コミュニティ・カレッジ 4番教室
参加チケット:1,500円(税込)
チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
(10時~22時受付/イベント当日は午後6時10分まで受付、その後6時30分より会場入口にて受付予定です)
お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910
※イベント内容等に変更があった場合は当ページにてお知らせ致します。
【プロフィール】
赤木明登 (あかぎ・あきと)
塗師。1962年岡山県生れ。中央大学文学部哲学科卒業。編集者を経て、1988年に輪島へ。輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修業、1994年独立。以後、輪島でうつわを作り、各地で個展を開く。著書に『美しいもの』『美しいこと』『名前のない道』(いずれも新潮社)、共著に『形の素』(美術出版社)、『能登ごはん便り うちの食器棚』(新潮社)など。
http://www.nurimono.net/
鞍田崇 (くらた・たかし)
哲学者。1970年兵庫県生れ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。総合地球環境学研究所(地球研)を経て、現在、明治大学准教授。暮らしの〈かたち〉という視点から現代の思想状況を問うている。著書に『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会)、 『〈民藝〉のレッスン』(編著 フィルムアート社)、共著に『「生活工芸」の時代』(新潮社)、『道具の足跡』(アノニマ・スタジオ)など。
http://takashikurata.com/

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