2016年2月11日(木)

本をひらく展Ⅰ/『悲しみの秘義』をひらく(2月11日まで開催中)

新しく生まれた本屋の開店を記念して、一冊の本をひとつの部屋にひらきました。

『悲しみの秘儀』について
批評家・若松英輔さんが日経新聞で連載したエッセイをまとめた『悲しみの秘義』。「悲しみを通じてしか見えてこないものが、この世には存在する」と、悲しみをも「生きる力」にする知恵をあらゆる本のなかから見出していきます。自身の妻や師との別離のエピソードにもふれた25編。心を積み重ねた一冊です。

『悲しみの秘儀』の造本は装幀家の名久井直子さんの手によります。装画には日傘作家のひがしちかさんを迎えて、個々それぞれに異なる「悲しみ」の彩りを、6種のカバーと9種の表紙という、多様な姿であらわしました。

この展示について
装画をご提供いただいたひがしちかさんの協力を得て、原画5点を展示いたします。ひがしさんのブランドCoci la elle(コシラエル)の傘やハンカチなどもすこしだけ販売いたします。本当に素敵なんです。

原画と共に、「悲しみ」を「生きる力」に変える知恵ある言葉たちを本書から選りすぐり展示しました。

また、『悲しみの秘儀』で紹介されている古今のさまざまな本に、若松さんがひと言を添えた「ブックリスト」と、言葉をお守りのように携える小さな書き下ろし詩集「言葉の護符」を冊子にしてご用意しました。どうぞ記念にお持ち帰りください。

開催日2016年1月10日(日)ー 2016年2月11日(木)
時間11:00 – 21:00 水曜・第三火曜日休み
場所Title 2階ギャラリー

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