2017年7月17日(月)

『九龍城砦』(彩流社)刊行記念 宮本隆司 × 巽孝之トークイベント 九龍城砦は今も屹立している

【ジュンク堂 池袋本店】
開催日時:2017年07月17日(月) 19:30〜

香港に鎮座していた高層スラム「九龍城砦」が消滅して、早20年。にもかかわらず、あの暗黒都市が、今もなお世界中の人々の心を捉え続けているのはなぜなのでしょうか?

巨大コンクリートスラムの内部に入り、その姿を活写した宮本隆司氏の写真集『九龍城砦』が、デジタルリマスター版にて復刻、在りし日の城砦の詳細が、全点断ち切りによる大胆なレイアウトにより甦ります。
刊行を記念して、トークショーを開催します。世界的SF作家ウィリアム・ギブスンが、宮本隆司氏の写真群に驚き、〈橋〉三部作『ヴァーチャル・ライト』『あいどる』『フューチャーマチック』に九龍城砦のイメージを反映させたことは広く知られているでしょう。
今回は、慶應義塾大学文学部教授の巽孝之氏をお迎えして、SFの作品、あるいは、サイバーパンク・ゲームの傑作『クーロンズ・ゲート』などのどのような影響を与えたのかなどをはじめ、なぜ今も人々の心を捉え続けるのか、世界文学的視野からお話をお聞かせ頂きます。
また、旧版の写真集とはどこが異なるのか、写真データ、レイアウトはどこが見どころなのかなど、新作写真集の製作の裏側についても披露してくださるはずです。

宮本隆司(みやもと・りゅうじ) 
1947 年、東京生まれ。1973 年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
建築雑誌「住宅建築」編集部員を経て独立。解体中や放置された建築を撮影して発表、廃墟の写真家として知られる。
1989 年「建築の黙示録」「九龍城砦」展覧会、写真集により第14回木村伊兵衛写真賞受賞。1996年「KOBE 1995 After the Earthquake」展示により第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展金獅子賞受賞。2005年、世田谷美術館個展「ピンホールの家」展示により第55回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2012年、紫綬褒章受章。2014年、徳之島アートプロジェクト実行委員会代表として活動の範囲を広げつつある。

巽 孝之(たつみ・たかゆき)
慶應義塾大学文学部教授、SF批評家。
主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房)、『「2001年宇宙の旅」講義』(平凡社新書)、『盗まれた廃墟 ポール・ド・マンのアメリカ』ほか、編著に『日本SF論争史』(勁草書房)、編訳にダナ・ハラウェイほか『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社)など多数。

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

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ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
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