2018年4月21日(土)

「ジュディス・バトラーの魅力 〜フェミニズム/クィア/LGBTとはなにか〜」 藤高和輝 × 岩川ありさ トークイベント 『ジュディス・バトラー 生と哲学を賭けた闘い』(以文社)刊行記念

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このたび、以文社では新進気鋭の論者である藤高和輝さんの『ジュディス・バトラー 生と哲学を賭けた闘い』を刊行いたしました。
もともとヘーゲル学者として出発したバトラーですが、彼女は哲学だけではなく、フェミニズム理論やゲイ&レズビアン・スタディーズ、社会学、人類学、精神分析など多様な学問分野を横断することによって理論的構築を行いました。それは、今日ではフェミニズムやクィア、LGBTといった言葉で表現されるような、哲学という制度によって外部に排除された「生」を哲学の内部に翻訳しようという実践でもあります。
本書はこうしたバトラー自身の生と哲学を賭けた闘いのあり様を追ったひとつのドキュメントです。
本書を中心に、ジュディス・バトラーの魅力、そして今日のフェミニズムやクィア、LGBTといった問題について、著者の藤高和輝さんと、ゲストに岩上ありささん(現代日本文学・クィア批評)にお話いただきます。

藤高和輝 ふじたかかずき
1986年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。現在、日本学術振興会特別研究員。共著書:『子どもと教育の未来を考えるII』(北樹出版)。 論文:「アイデンティティを引き受ける バトラーとクィア/アイデンティティ・ポリティクス」(『臨床哲学』16号)、「排除・弁証法的反転・増殖 ジュディス・バトラーにおける法の生産的メカニズムと抵抗戦略」(『論叢クィア』6号)、「実存とトラブル サルトルの読者としてのバトラー」(『社会思想史学会年報』40号)など。

岩川ありさ いわかわありさ
1980年兵庫県生まれ。法政大学国際文化学部専任講師。専門は、日本現代文学、クィア批評。多和田葉子らの作品を中心に、傷ついた経験をいかに語るのか、社会、言語、歴史との関わりにおいて研究している。主な論文に、「変わり身せよ、無名のもの―多和田葉子『献灯使』論」『すばる』2018年4月号、「二次元の死に責任を持つこと―『機動戦士ガンダム
鉄血のオルフェンズ』論」『ユリイカ』2018年3月臨時増刊号「特集・岡田麿里」、「クィアな自伝―映画「ムーンライト」と古谷田奈月「リリース」をつないで」『早稲田文学増刊女性号』2017年など。

日程:2018年4月21日 (土)
時間:18:00〜19:30 開場 17:30〜
料金:1,350円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
電話:03-5485-5511
受付時間:10:00~22:00

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書籍情報
藤高和輝著『ジュディス・バトラー 生と哲学を賭けた闘い』(以文社)
四六判352ページ、定価 3,500円+税
「哲学」の外部へと放擲された他者の存在。この個別的かつ社会的で政治的な「生」の問題をいかに、「哲学」の内部へと「翻訳」するのか。前世紀以上に「暴力」が横行する世界において、「非暴力の思想」を構想することはいかにして可能なのか。
フェミニズム理論やゲイ&レズビアン・スタディーズ、社会学、人類学、精神分析など多様な学問分野を横断してきた、ジュディス・バトラーの難解とされるテクストを、本書は「生」と「哲学」の問題を軸に「共に取り乱しながら思考すること」への呼びかけとして、精緻に読み解いていく。

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