2018年5月26日(土)

福田拓也 × 保坂和志「詩を前にして、小説はどこまで自由なのか?」 『惑星のハウスダスト』(水声社)刊行記念

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現代詩手帖賞受賞の詩人・福田拓也さんの最新詩集『惑星のハウスダスト』が3月に刊行されました。

一見、詩なのか小説なのか散文詩なのかよくわからない、ゴチャゴチャした文字の羅列……。しかし執念深く読み進めていくと、文字の羅列の中に言葉の蠢きが現れ、畳み掛けてくるリズムが感じられ、意味がグルーヴし、ストーリーのようなものが見え隠れし……そうこうしているうちに読者は、『惑星のハウスダスト』の〈読みのモード〉に完全に頭を支配されていることに気づくでしょう。

そんな驚くべき読書体験をもたらす同書の刊行を記念してトークイベントを開催します。

お相手は、短編「こことよそ」(「新潮」2017年6月号)で川端康成賞を受賞されたばかりの保坂和志さん。保坂さんは『惑星のハウスダスト』を、「カフカの文章をカフカがカフカと知られる前に、はじめて読んだ人のように読むのがいい」と絶賛されました。(また福田さんは、好評を博した『三田文学』保坂和志特集号の仕掛人でもあります)
『惑星のハウスダスト』の融通無碍に疾走する文体は、保坂さんが探求し続けている〈小説の自由〉に大きなヒントをもたらすかもしれません。カフカやベケット、小島信夫の文学のあり方も考えながら、小説や詩にとっての本当の〈自由〉とは何かを探る試みです。すべての書き手・作り手注目の対話をお聴き逃しなく!

【プロフィール】
福田拓也(ふくだ・たくや)
詩人、文芸評論家、東洋大学教授(20世紀フランス詩)。前『三田文学』編集長(2016春季号~2017年冬季号)。1994年、現代詩手帖賞を受賞。詩集に『砂地』『砂の歌』『まだ言葉のない朝』『倭人伝断片』、評論に『尾形亀之助の詩』『小林秀雄 骨と死骸の歌』『「日本」の起源』『エリュアールの自動記述』などがある。

保坂和志(ほさか・かずし)
小説家。1990年『プレーンソング』でデビュー。93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年『この人の閾』で芥川賞、97年 『季節の記憶』で谷崎賞、平林たい子文学賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。その他の著書に『カンバセーション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『カフカ式練習帳』『地鳴き、小鳥みたいな』など多数。2018年、「こことよそ」で川端康成賞を受賞。

時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 東京都世田谷区北沢2-5-2 ビッグベンB1F
▼入場料※5月よりドリンク代のみ当日払いとなりました
■前売1,500yen +(1 drink order 当日現金払い)
■当日店頭2,000yen + 1 drink order

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