安保法制をめぐる議論や安倍政権による「右傾化」が指摘される昨今、国会論戦やメディア報道は、「安保法制は戦争法制だ」と叫ぶ左派陣営、「中国の軍事力拡大の脅威を放置していいのか」と叫ぶ右派陣営、それぞれプロトタイプ的な議論に終始している感が否めません。
平和や安全保障をめぐる議論を日本の未来にとって意義のあるものにするには、なぜ左派・右派のそれぞれがそのような考え方に至ったのか、そもそも「戦後」「イデオロギー」とは何かを問い直す必要があります。
今回の対談では、「現存する左右の軸そのものが適切ではない」と捉える酒井さんと、「そもそも8月15日を歴史の断絶と捉えるという議論の前提自体がナンセンス」と考える古谷さんが、「戦後70年」を迎えた現代日本人が考えるべき論点を探ります。
【出演者プロフィール】
酒井亨(さかい・とおる)
金沢学院大学基礎教育機構・経営情報学部准教授。1966年石川県金沢市に生まれる。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。共同通信社経済部記者を経て、2000年に台湾に移住し、フリージャーナリストとして活動する。2005年台湾大学法学研究科修士課程修了(法学修士)。2010年度後期神戸大学大学院国際協力研究科客員教授を経て、2012年9月より現職。専門は、比較政治学、アジア地域研究、アジア国際文化論・観光論。台湾を中心に東アジア情勢や中東の政治、経済、文化についての著作や寄稿が多数ある。主な著書に、『台湾入門』(日中出版)、『台湾海峡から見たニッポン』(小学館文庫)、『台湾 したたかな隣人』(集英社新書)、『アジア 反日と親日の正体』(イースト新書)等がある。
古谷経衡(ふるや・つねひら)
著述家、NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。1982年札幌市生まれ。立命館大学文学部史学科卒。インターネット問題からアニメ・映画評論まで、幅広い分野で執筆、講演活動などを行っている。おもな著書に『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)、『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』(ディスカヴァー携書)、『ネット右翼の終わり』(晶文社)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮新書)など多数。「Yahoo!ニュース 個人」にて「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい日本のすべて」配信中。
Twitter ID:@aniotahosyu
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出演 _
酒井亨(ジャーナリスト)
古谷経衡(評論家)
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時間 _
19:00~21:00 (18:30開場)
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場所 _
本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F -
入場料 _
1500yen + 1 drink order