2021年1月8日(金)

【オンライン配信(Zoom)】イギル・ボラ × 温又柔トークイベント(手話通訳付き)「私の言語を探して ―手話と音声言語、中国語と台湾語と日本語の間に生きる―」 『きらめく拍手の音』(リトル・モア)刊行記念

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「自分自身をあらわす言葉とは、なんだろう?」と探しつづけ、母語では説明しきれない「私」を生きている、そんなお二人の作家によるトークイベントを開催いたします。

韓国出身の映画監督・作家であるイギル・ボラさんのエッセイ『きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる』が、このたび翻訳出版されました。

イギル・ボラさんは、音の聞こえないろう者の両親のもとに生まれ育ちました。
音声言語よりも先に手話を覚え、幼い頃から銀行や学校や親戚の集いに、両親の「通訳」として付き添う日々を過ごしてきました。
21歳の時、自分が「CODA(Children of Deaf Adults)」と呼ばれる存在だと知ってから、自分自身と家族の話を伝えるため、ドキュメンタリー映画『きらめく拍手の音』を撮り、同名のエッセイを書きはじめました。

その道のりは「言語を探す旅だった」と、エッセイの中でも彼女は振り返ります。

本書の出版を記念した、初のトークイベントには、作家の温又柔さんを対談のお相手にお招きしました。

温又柔さんは、台湾をルーツに持って日本に暮らしています。
これまで中国語、台湾語を含んだ、自己流の<ニホン語>を使い、『台湾生まれ 日本語育ち』をはじめとしたエッセイや、『魯肉飯のさえずり』といった小説のなかに物語を描いてきました。

木村友祐さんとの共著『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』の中では、自分自身の言葉で書くという行為のなかに「居場所を確保しようとした」と著しています。
そうして母語といくつもの言語を行き来しながら表現してきたお二人が、このイベントの日に出会い、対話をはじめます。

「私は何者か?」という問いを、言語を探す旅をつづけながら、語り、明かしてきたそれぞれのお話。そして、それらが交差するところにどんな物語が生まれるのか。ぜひお聴きください。

『きらめく拍手の音』(リトル・モア)
著者:イギル・ボラ 訳者:矢澤浩子 解説:斉藤道雄
手話は言語だ。
[コーダ]=音の聞こえないろう者の両親のもとに生まれた、聞こえる子(Children of Deaf Adults)の話。
映画監督、作家であり、才気溢れる”ストーリー・テラー”、イギル・ボラ。
「コーダ」である著者が、ろう者と聴者、二つの世界を行き来しながら生きる葛藤とよろこびを、巧みな筆致で綴る瑞々しいエッセイ。
家族と対話し、世界中を旅して、「私は何者か」と模索してきた道のり。

このイベントはオフライン(代官山 蔦屋書店内)とオンライン同時開催イベントです。
お申し込み時に、来店参加orオンライン参加のいずれかをお選び頂き、ご参加下さい。

【参加条件】
イベントチケット予約・販売サービス「Peatix」にて、いずれかの対象商品をご購入いただいたお客様がご参加いただけます。

【対象商品】
・イベント [来店参加orオンライン参加] 券(1,300円/税込)
・書籍『きらめく拍手の音』(リトル・モア・1,980円/税込)+イベント [来店参加orオンライン参加] 券(1,000円/税込) セット 2,980円(税込)
※Peatixで取得したお客様の個人情報は、本イベントへお申し込み頂いた方への商品発送にのみ使用し、それ以外での使用は行いません。個人情報のお取り扱いについてご同意の上、お申込み下さい。

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受付締め切り: 2021年1月8日(金) 19:00まで 

【オンラインイベント アーカイブ配信のお知らせ】
本オンラインイベントにお申込みのお客様は、 イベント終了後、一定期間イベントのアーカイブ配信をご視聴頂けます。
日時にご都合がつかない場合や、もう一度見たい場合などにご利用ください。
なお、イベント終了後は、アーカイブ配信のみの販売等はございませんのでご注意ください。
アーカイブ配信視聴方法につきましては、準備が出来次第、メールにてご案内いたします。

【プロフィール】
イギル・ボラ (いぎる・ぼら)
映画監督、作家。1990年、韓国生まれ。
ろう者である両親のもとで生まれ育ち、ストーリー・テラーとして活動する。
17歳で高校中退、東南アジアを旅した後、韓国芸術総合学校でドキュメンタリー制作を学ぶ。
ほかの著書に『道は学校だ』『私たちはコーダです』(いずれも未邦訳)など。
ドキュメンタリー映画監督作に『きらめく拍手の音』『記憶の戦争―Untold』ほか。
『きらめく拍手の音』は韓国で多数の映画賞を受賞。
日本では山形国際ドキュメンタリー映画祭にて「アジア千波万波部門」特別賞を受賞、2017年の公開以降、日本各地で上映されている。

温 又柔 (おん・ゆうじゅう)
小説家。1980年、台湾・台北市生まれ。
2歳半から東京在住。執筆は日本語で行う。
著書に『真ん中の子どもたち』(集英社)、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水Uブックス)、『空港時光』(河出書房新社)、『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)など。
最新刊は、木村友祐との往復書簡『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』(明石書店)。

会期 / 2021年1月8日(金)
定員 / Peatix 購入ページ参照
時間 / 19:00~21:00(15分前より接続可能です)
場所 / 代官山 蔦屋書店/Zoomウェビナー機能を使用したオンラインライブ配信
主催 / 代官山 蔦屋書店
共催・協力 / リトル・モア
問い合わせ先 / daikanyama.tsutayabooks.onlineevent@ccc.co.jp

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