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アニメ等の(サブ)カルチャーを論じるという際にそれがどれだけうまく論じられているかとは別にそもそもそれを論じて何になるのかという点が問題になる。
その際に如何なる方法で何について論じうるのかという点は重要な意味を持つ。
同じくアニメを素材として論じる上でもその着眼点・方法は論者同士で大きく違う。
アニメを論じる時、それぞれがどのような方法で何を論じていてそれにはどのような意味があるのか。
『アニメの社会学』という書籍を素材としてその多様な可能性について議論する場としたい。
アニメについて語ることはありふれた、誰もが行いうる営みです。
『アニメの社会学』もそうした営みから外れるものではありませんが、その名の通り「社会学」という学問に根ざした形で論考を集成することが選択されています。
このように学問的立場に依拠してアニメを論じることにはどのような意味があるのでしょうか。
そして、それにはどのような可能性と限界があるのでしょうか。
『田舎と都会の系譜学』のような文学研究の重厚な蓄積を基礎にしながら、カルチュラルスタディーズ・フェミニズム等の視点を駆使して『戦う姫、働く少女』(堀之内出版)等でサブカルチャーに関する議論を展開してきた河野真太郎さんと、『アニメの社会学』編者の永田大輔さん・松永伸太朗さんが議論を交わします。
【出演者プロフィール】
永田大輔(ながた・だいすけ)
明星大学等非常勤講師。専門は文化社会学・メディア論・歴史社会学。
「ビデオをめぐるメディア経験の多層性――「コレクション」とオタクのカテゴリー運用をめぐって」『ソシオロゴス』42:84-100(2018年)ほか。
松永伸太朗(まつなが・しんたろう)
長野大学企業情報学部助教。
専門は労働社会学・ワークプレイス研究。
著書に『アニメーターはどう働いているのか:集まって働くフリーランサーたちの労働社会学』(ナカニシヤ出版、2020年)ほか。
河野真太郎(こうの・しんたろう)
専修大学国際コミュニケーション学部教授。
専門は英文学・文化研究。
著書に『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、2017年)ほか。
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時間 _ 20:00~22:00 (19:30オンライン開場)
場所 _ オンライン配信
▼入場料(上記いずれも税別)
■配信参加:1500円
■書籍つき配信参加:1500円+『アニメの社会学――アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論』2600円