【ジュンク堂 池袋本店】
【内容紹介】
東日本大震災から10年。
津波によって多くの尊い命が失われた。
また、大切な人を亡くした人々も数多くいる。宗教学者や死生学者は、この出来事をどのように見てきたのだろう。
阪神淡路大震災と違う点がある。
それは、死者が生者に対して何らかの存在感を示す体験の多さである。
「霊」の存在を示唆するこうした事例は、メディアで扱いにくいという問題がある。
しかし、何冊かの本が出版され、ドキュメンタリー番組も話題を呼んだ。
読者や視聴者も興味本位ではなく、大事な人を突然亡くしたのであれば経験しても不思議ではない普遍的な現象として受け止めている。
高齢化と大量死の時代を迎えて、死者の存在感を意識する社会が到来しつつあるようだ。
トークの語り手である高橋原と堀江宗正は、宗教学者、死生学者として、この現象を研究してきた。
被災者の霊的体験はどのようなものだったのか。
宗教者はどのように応答してきたのか。
こうした調査を踏まえて、浮かび上がったキーワードが「死者の力」である。
「死者の力」を認めることは、死者と残されたわれわれを生かす道につながるのではないだろうか。
二人は研究成果をこの夏に向けて出版することを目指している。
トークでは、震災後10年という節目を迎えた今、彼らがどのような考察をめぐらせているのかを聞くことができるだろう。
【講師紹介】
高橋原(たかはしはら)
東北大学大学院文学研究科教授(死生学・実践宗教学専攻分野/実践宗教学寄附講座)。
1969年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。
(財)国際宗教研究所研究員、東京大学宗教学研究室助教を経て、2012年に東北大学に赴任、臨床宗教師養成に取り組んできた。
堀江宗正(ほりえのりちか)
東京大学大学院人文社会研究科教授。1969年生まれ。
2008年に東京大学大学院人文社会系研究科で博士(文学)取得。
2013年に同研究科准教授、2020年より現職。
<注意事項>
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