【ジュンク堂 池袋本店】
【内容紹介】
『なぜ戦争をえがくのか』にはふたりの絵描きが登場します。
超絶技巧の写実画家・諏訪敦さん。
コミカルなキャラクターで凄惨な体験を描く漫画家・武田一義さん。
対照的な画風をもつふたりを迎える案内役は、本書の編著者である映画監督・大川史織さん。
「体験していないことをどのように想像するか?」
「なぜそのテーマに惹かれたのか?」
「お互いの作品についてどう思う?」
ひとまず諏訪さんの『HARBIN 1945 WINTER』と武田さんの『ペリリュー―楽園のゲルニカ』を画像検索してみれば、このふたりの対話が面白いものになるのは一目瞭然です。
まったく異なる方法と作風と技術を持ちながら、〈もうそこにいない人びとの記憶をえがく〉という共通点によって1冊の本に同居することになった表現者たちの、〈ことば〉による共同制作。
当日はチャット機能を使って、皆様からの質問を募集します。気軽にご投稿ください。
【講師紹介】
諏訪敦(すわ・あつし)1967年北海道生まれ。画家。
武蔵野美術大学大学院修士課程修了。
1994年、文化庁派遣芸術家在外研修員として渡西。
1995年、バルセロ財団主催国際絵画コンクール大賞受賞。
2011年NHK『日曜美術館 記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~』、2016年には『ETV特集』等が放送され、取材プロセスを重視した制作の徹底性が、一般層にも広く知られる事となった。
主な個展に「諏訪敦絵画作品展~どうせなにもみえない」(諏訪市美術館、2011年)、「諏訪敦 2011年以降/未完」(三菱地所アルティアム、2017年)、絵画作品集に『Blue』(青幻舎、2017年)など。
2018 年より武蔵野美術大学造形学部油絵学科教授。
武田一義(たけだ・かずよし)
1975年北海道生まれ。
師匠である奥浩哉先生の元でアシスタントを務めた後、2012 年、自身の闘病体験を綴った『さよならタマちゃん』(講談社)でデビュー。
同作がマンガ大賞2014年第3位に選出されるなど、注目を集める。
2016年、ヤングアニマル(白泉社)にて『ペリリュー―楽園のゲルニカ』連載開始。
丁寧な取材に基づいた戦争のリアルな描写が評判を呼び、2017 年第46 回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。
以降、特徴的な優しい絵柄と丁寧な語り口で描かれる作品を発表している。
大川史織(おおかわ・しおり)
1988年神奈川県生まれ。映画監督。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
マーシャル諸島で戦死(餓死)した父を持つ息子の慰霊の旅に同行したドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。
編著書に『マーシャル、父の戦場――ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)。
両作品で山本美香記念国際ジャーナリスト賞・奨励賞受賞。
<注意事項>
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