本企画は、銀座 蔦屋書店と同じく銀座にある資生堂ギャラリーとの連携企画として、実現いたしました。
資生堂ギャラリーでは、私たちの周りに存在する「境界」をテーマに、女性アーティスト5組による展覧会「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、 そして、あなたの視点」を開催中。
展覧会を通じて、作風のみならずキャリアもライフステージも多様なアーティストが捉え、真摯に向き合っている「境界」を取り上げることで、鑑賞者の視点に問いを投げかけます。
この連続オンライントークイベントでは、展覧会の参加アーティストと美術以外のフィールドで活躍するゲストを迎え、各アーティストの思考や表現を掘り下げることを目的に、3か月に渡り全3回開催いたします。
※アーカイブ動画は資生堂ギャラリーのHPにて、期間限定でご覧いただけます。
vol.1 潮田登久子×島尾伸三×しまおまほ「家族の中の境界」
vol.2 クミ・ヒロイ×大竹昭子「写真↔ことば」(3月末に公開予定)
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第3回は、身体の表象をベースに人種や国籍、人と植物や機械、有機物と無機物など「かつて当たり前であったはず」の境界を再編する作品を制作している写真家の細倉真弓さんと、小説家としてご活躍されている村田沙耶香さんをお招きします。
細倉さんが資生堂ギャラリーで展示している「NEW SKIN」は、作家が男性の身体表象として強く影響を受けたゲイ雑誌の切り抜きや男性の彫像、ネット上のセルフィー画像等をモチーフにしています。それらをコラージュし、更に分割・再構築することで、境界について問う試みです。
村田さんは、普通や常識を揺さぶる作品を多数輩出しています。
そのあらすじの多くは、現実世界を起点にしていながらも時に衝撃的な設定ですが、常識への問いかけは真摯で、重要なテーマとして、村田さんの描く世界に繰り返し出てきます。
今回のトークイベントでは、お二人の作品の根底にある考えを伺いながら、「男性」「女性」を始めとする二項対立のように捉えられがちなものごとに対して、それぞれの視点からお話しいただく予定です。
[オンラインイベント開催日時]
会期:2021年4月9日(金)
時間:20:00~22:00
[参加費]
無料
[お申込み]
「Peatix」にて以下よりお申込みください。
[プロフィール]
細倉真弓(ほそくら まゆみ)
1979年京都府生まれ、東京都在住。
2002年立命館大学文学部卒業、2005年日本大学芸術学部写真学科卒業。
主な展覧会に、2012年「Transparency is the new mystery」関渡美術館(台北)、2016年「Cyalium」G/P gallery(東京)、「Close to the Edge: New photography from Japan」Miyako Yoshinage(ニューヨーク)、2017年「Jubilee」nomad nomad(香港)、2018年「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家展 vol.15」東京都写真美術館、2019年「NEW SKIN |あたらしい肌」mumei(東京)。4月17日より、企画・展示する「ジギタリス あるいは1⼈称のカメラ|⽯原海、遠藤⿇⾐⼦、⻑⾕川億名、細倉真⼸」(Takuro Someya Contemporary Art)を開催。
村田沙耶香(むらた さやか)
1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。
2003年、デビュー作「授乳」で第46回群像新人文学賞受賞(小説部門・優秀作)受賞。
2009年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞、2016年「コンビニ人間」で第155回芥川龍之介賞受賞。
その他の著書に『生命式』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『変半身(かわりみ) 』『地球星人』『消滅世界』『殺人出産』『タダイマトビラ』『ハコブネ』『星が吸う水』『マウス』、エッセイに『私が食べた本』『となりの脳世界』『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』など多数。
【展覧会情報】
「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、 そして、あなたの視点」
会期:2021年1月16日(土)~4月18日(日)
平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 毎週月曜休(月曜日が祝祭日にあたる場合も休館)
会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
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※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会期・内容を変更させていただく場合がございます。ご来場前に資生堂ギャラリーHPをご確認ください。