「イタリアには、なぜ魅力的な地方都市や、世界をまたにかける中小企業が多いのか?」
本イベントは、日本とイタリアを行き来しながら活躍するビジネスパーソンと研究者をお招きして、日本の地方都市や中小企業の今後を盛りあげるうえで、なぜイタリアの地方都市や中小企業の試みが役に立つのかを、解き明かす一夜です。
グローバルな都市間競争では、東京へ資源を一極集中させることの重要性が叫ばれましたが、コロナウィルスの流行は、そこに大きなリスクがあることを突きつけました。そうしたなかで、個性豊かな地方都市や、国を飛び越して活躍する中小企業の多いイタリアを知ることは、日本の今後を考えるうえで大いに参考になるはずです。
ミラノを拠点とするビジネスプランナーの安西洋之さんをモデレーターに、ブルネロ・クチネリ『人間主義的経営』の訳者であり、長らくイタリアでビジネスをされてきた、岩崎春夫さんと、イタリアと日本を往還しながら、都市研究をけん引されてきた、陣内秀信さんを迎え、イタリアの地方都市や中小企業にある核心に迫ります。
また、「Hanako」「クロワッサンプレミアム」など、衣食住ライフスタイル分野の雑誌を中心に、編集長を歴任されている太田亜矢子さんを迎え、イタリアから少し距離を置いた立場からコメントをいただきます。
日程
2021年4月15日 (木)
時間
19:00〜22:00
料金
1,540円(税込)
定員
100名様
会場
Zoom
* イベントの流れ
それぞれ30分程度のプレゼンのあと、ディスカッションに入っていきます。本イベントは全体で3時間を予定しております。
1 安西洋之「『メイド・イン・イタリー』はなぜ地域を大事にするのか」
2 岩崎春夫「村の再生が企業価値を高める理由ーーブルネロ・クチネリとソロメオ村」
3 太田亜矢子「モードから離れて――ブルネロ クチネリのオーソドックス」
4 陣内秀信「いまなぜテリトーリオ(地域)から考えるのか」
5 ディスカッション
※WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施します。passmarket-master@mail.yahoo.co.jp (配信専用アドレス)より前日21時過ぎと当日17時過ぎにウェビナー登録のURLをお送りします。どちらかで登録をお願いいたします。(URLの共有は禁止いたします。)
※インターネットに接続したパソコンや、タブレット端末、スマートフォンが
必要になります。
※スマートフォン、タブレット端末の場合、事前に「Zoom」のアプリダウン
ロードが必要です。
安西洋之 あんざい・ひろゆき
モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。
東京とミラノを拠点としたビジネスプランナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。
著書に、『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP 社)。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』(BNN)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP 社)。
岩崎春夫 いわさき・はるお
HOP株式会社 代表取締役COO
1979年三井物産に入社。35年にわたり、繊維製品の輸入・国内営業、事業投資、大型投資案件の審査、内部監査等の業務に従事。この間、労働組合委員長、在香港子会社社長、イタリア三井物産社長、在イタリア日本商工会議所会頭、内部監査部検査役等を歴任。2014年より3年間、老舗の中堅企業寺田倉庫で常務取締役COOとして会社の変革に携わった後、2018年に元同僚の畑とHOP株式会社を設立。「強く美しい会社を創る」をミッションとしてベンチャー企業や経営者の世代交代期の企業を対象に人と組織の基盤作りを行う他、人事と経営の本質を学ぶ「人事の寺子屋」を運営するなど、これからの社会に相応しい価値を提供する企業と人材作りに取り組んでいる。
訳書に、ブルネロ・クチネリ『人間主義的経営』(クロスメディア・パブリッシング)。
陣内秀信 じんない・ひでのぶ
法政大学江戸東京研究センター特任教授。
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、ユネスコのローマ・センターで研修。専門はイタリア建築史・都市史。建築史学会会長、地中海学会会長、都市史学会会長を歴任。パレルモ大学、トレント大学、ナポリ大学、ローマ大学の契約教授を務めた。中央区立郷土天文館館長、国交省都市景観大賞審査委員長他。サントリー学芸賞、地中海学会賞、建築史学会賞、イタリア共和国功労勲章など多数受賞。
主な著書に、『イタリア都市再生の論理』(鹿島出版会)、『東京の空間人類学』(筑摩書房)、『ヴェネツィア-水上の迷宮都市』(講談社)、『水の都市 江戸・東京』(編著、講談社)、『イタリア都市の空間人類学』(弦書房)、『水都ヴェネツィア』(法政大学出版局)、『建築史への挑戦』(共編、鹿島出版会)など多数。
太田亜矢子 おおた・あやこ
日本経済新聞日曜版NIKKEI The STYLE副編集長。
1989年マガジンハウス入社。旅行誌「ガリバー」を経て「Hanako」編集長、「クロワッサンプレミアム」編集長。食やファッションなどのライフスタイル取材が中心。雑誌作りを通して、「ガリバー」ではバブル経済下での海外旅行熱を、15年在籍した「Hanako」ではバブルから平成不況に至る流れの中での女性の消費行動の変化を、「クロワッサンプレミアム」ではリタイアしつつある団塊世代の女性の消費志向を体験。2015年より日本経済新聞社。雑誌「日経回廊」編集長を経て今に至る。