※本イベントは配信(リアルタイム&1週間のアーカイブ)でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。
三浦哲哉さんの『LAフード・ダイアリー』の刊行を記念して、オンライン配信のトークイベントを開催します。
本書は、映画研究者である三浦さんが、サバティカル(在外長期研究休暇)を利用して2019年4月から1年間にわたりロサンゼルスに家族で暮らし、USC(南カリフォルニア大学)で映画の研究をするかたわら、LAの食についての知見を深めることに情熱を傾けた体験記です。
車移動を前提に構築されたインフラや、外食の値段の高さ、「季節=旬」のない寿司など、LAという人工都市の特殊性と日本の“当たり前”とのギャップに戸惑いながらも、次第に現地の生活に馴染んできた三浦さんは、ある日経験した「タコスの啓示」を経て、今は亡き伝説の料理評論家ジョナサン・ゴールドの存在を知ります。
そして、彼がもたらしたLA料理の評価軸の刷新とその地図を片手に、レストランやフードトラックを巡り、幾重にも折り畳まれたローカリティを探索しながら、自らを「再発明」していくことになります。
「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。
LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。
「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。
こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より)
本イベントでは、同じくサバティカルでアメリカに滞在した経験を『アメリカ紀行』(2019年)で著した哲学者の千葉雅也さんをお相手に迎え、三浦さんが本書の中で考察した「多様性」と「画一性」をキーワードに、異文化や食の体験が内包する自己の変容とダイナミズムについて、コロナ禍の現在あらためて対話していただきます。
【出演者プロフィール】
三浦哲哉(みうら・てつや)
1976年福島県郡山市生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。
現在、青山学院大学文学部比較芸術学科准教授。
映画批評・研究、表象文化論。食に関する執筆も行う。
著書に『サスペンス映画史』(みすず書房)、『映画とは何か フランス映画思想史』(筑摩選書)、『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店)、『食べたくなる本』(みすず書房)。
共著に『ひきずる映画 ポスト・カタストロフ時代の想像力』(フィルムアート社)、『オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議』(石岡良治との共編著、フィルムアート社)。
訳書に『ジム・ジャームッシュ インタビューズ 映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(ルドヴィグ・ヘルツベリ編、東邦出版)がある。
千葉雅也(ちば・まさや)
1978年栃木県生まれ。
東京大学教養学部卒業。
パリ第10大学および高等師範学校を経て、東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。
現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
著書に『動きすぎてはいけない』(河出文庫)、『勉強の哲学 来るべきバカのために 増補版』(文春文庫)、『意味がない無意味』(河出書房新社)『ツイッター哲学 別のしかたで』(河出文庫)のほか、サバティカルで滞在したアメリカでの体験を散文で描きだした『アメリカ紀行』(文藝春秋)、野間文芸新人賞を受賞した小説『デッドライン』(新潮社)などがある。
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【配信での参加につきまして】
・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・配信はリアルタイムと1週間のアーカイブでの視聴が可能です。アーカイブでの視聴方法につきましては、イベント終了後にご案内いたします。
・視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください
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【書籍付き配信での参加につきまして】
・お客様のお名前を入れる、為書きはございません。ご了承ください
・書籍はイベント後、B&Bからの発送となります
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【キャンセルにつきまして】
・ご購入直後にイベント配信用のURLが送信される都合上、ご購入後のお客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください
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時間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 _ オンライン配信イベント
▼入場料(ともに税別)
配信参加:1500円(税別)
書籍付き配信参加:視聴参加1500円+『LAフード・ダイアリー』1700円
2021年4月24日(土)