梅、桃、桜、三つの春が一度に訪れる小さな町の四季と暮らしを描いた長谷川ちえさんのエッセイ集『三春タイムズ』(信陽堂)の刊行を記念して、素描家shunshunさんによる装画を展示します。
『三春タイムズ』は、2020年の〈立春〉から2021年の〈大寒〉まで、二十四節気に導かれ書き継がれたエッセイ集。24章にはそれぞれ一葉ずつ素描家 shunshun さんが繊細な線で三春の柔らかい光をとらえ描き下ろした絵が添えられています。
この原画展では、24枚すべての装画とshunshunさんの新作も数点展示する予定。ほかにも画集や、素描集、ポストカードも販売します。
5月の爽やかな季節、Titleの2階ギャラリーに三春の風景を探しにお越しください。
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『三春タイムズ』について
著者の長谷川ちえさんはエッセイストであり、2007年から2016年春まで東京・蔵前で〈in-kyo〉という器と雑貨のお店を営んでいた方です。福島県に三春町に移住し、その町でふたたび〈in-kyo〉をはじめ6年目になりました。
本書は、ちえさんが初めての土地で見つけたいとなみの豊かさを描いた、東北の小さな町の季節と人をめぐるエッセイ集です。
開催日
2021年5月15日(土)ー 2021年6月3日(木)
時間
12:00 – 19:30(日曜日は19時まで) 水曜・第三火曜日定休 *最終日6月3日(木)は18時まで
会場
Title2階ギャラリー
素描家 shunshun
高知生まれ、東京育ち。大学で建築を学び、建築設計の仕事を経て、絵の道へ。2012年春に千葉から広島へ移住。書籍・広告のイラストレーションのほか、全国各地で個展も開催。
1本の極細ペンが生みだすフリーハンドの線が写しとった世界には独特の広がりと温かみがあり、高く評価されている。
画集『drawings Ⅰ』、『DRAWINGS Ⅱ』や、素描集『主の糸 三十六の素描の旅』、『二十四節気暦』のカレンダーなど。
長谷川ちえ Chie Hasegawa
永く使いたい器と生活道具の店〈in-kyo〉店主、エッセイスト。
2007年、東京・蔵前のアノニマ・スタジオの一角にて店を始め、商品の販売のみならず展示とワークショップ、試食会などを組み合わせて作家と作り出されるものの魅力を伝えてきた。
2016年、福島県三春町への転居にともない店も移転、現在にいたる。
著書に『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)、『ものづきあい』『器と暮らす』(ともに、アノニマ・スタジオ)、『まよいながら、ゆれながら』(mille books)、『春夏秋冬のたしなみごと』(PHP研究所)、『むだを省く 暮らしのものさし』(朝日新聞出版)がある。