2021年6月29日(火)

【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy & 光文社古典新訳文庫読書会 #68 「2000年読み継がれる“よく生きるための処方箋”」、セネカ『人生の短さについて』訳者・中澤務さんを迎えて 聞き手:駒井稔

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「人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなる」。
2000年も前にこう説いたのは、混乱と喧騒の巨大都市ローマに生きた哲学者セネカ。
21世紀の今でも、わたしたちは、あいかわらず多忙の中で生きていますし、もしかしたら、多忙による自己喪失の度合いは、現代のほうがはるかに大きいのかもしれません。
そんななか、コロナ感染拡大でわたしたちを取り巻く状況は一変しました。
在宅勤務や不要不急の外出を控えるなどで“おうち時間”が増えました。
どう自分の時間を使うか、どのように人生を過ごすのか。

セネカによれば、過去の哲人たちの優れた英知を手に入れることによって、現在の一瞬一瞬に集中し、時間を無駄にすることなく、自分のために有意味に生きることができるようになる、とのこと。
このようにして「今を生きる」ことによって、現在という短い時間は、無限に広がっていくことになります。

今回の読書会では、このストア派のセネカが説く実践哲学について、訳者の中澤務さんに詳しく語ってもらいます。
セネカの考察は、現代のわたしたちが自分の本当の時間を取り戻すためにも、重要な手がかりを与えてくれるでしょう。

(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)

【プロフィール】
中澤務(なかざわ・つとむ)
1965年生まれ。関西大学文学部教授。
古代ギリシャ哲学を中心に、哲学・倫理学の諸問題を幅広く研究する。
著書に『ソクラテスとフィロソフィア』。訳書に『プロタゴラス−−あるソフィストとの対話』『饗宴』(プラトン)、『人生の短さについて 他2篇』(セネカ)、『詩編注解』(アウグスティヌス、共訳)など。

駒井稔(こまい・みのる)
1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。
広告部勤務を経て、’81 年「週刊宝石」創刊に参加。
ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。
’97 年に翻訳編集部に異動。
2004 年に編集長。
2 年の準備期間を経て’06 年9 月に古典新訳文庫を創刊。
10 年にわたり編集長を務めた。
著書に『いま、息をしている言葉で。――「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』(而立書房)、『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)がある。
現在、ひとり出版社を設立準備中。

【日時】
2021年6月29日(火)18:30~20:00

【会場】Zoom(オンライン)
※ご案内メールを当日までにメールでご連絡します。
メール配信日:6月28日・29日の2回

【参加方法】
本イベントは無料イベントです。どなたでもお申込みいただけます。
2021年6月1日(火)10:30~6月29日(火)17:30の間、下記より参加お申し込みを承ります。
▶視聴チケット(無料)はこちら(Peatixサイトが開きます。)

【注意事項】
*本イベントはZoomによる配信イベントです。当日店頭にご来店されてもご観覧いただけませんのでご注意ください。
*事前にZoomのバージョンが最新にアップデートされているかご確認の上ご視聴ください。
*お申込の際は、当日アクセスするアカウントと同じアドレスをご使用ください。
*配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします。
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【お問合せ】
紀伊國屋書店新宿本店代表 03-3354-0131

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