いま、なぜ学問するのか?
――いやいや、学問なんて、やっていませんから。一部の専門家の人たちがやっていることで、自分たちには関係ないでしょう、と思った方。
――科学の危機だ、学問の危機だ、そういう話を日々見聞きしますが、正直なんだかうんざりしています、という方。
――どうして科学的な“エビデンス”に基づいて行動しないのか、なぜ専門家の意見を無視するのか理解できません、と不満に思っている方。
――お上のことばかり忖度していて、科学者の言うことなどはなから信頼していません、という方。
学問について、あらためて一緒に考えてみませんか。
科学技術政策のあり方や、科学と社会、科学コミュニケーションについての考察をつづけてきた吉澤剛さんは、今年5月に初の単著『不定性からみた科学』を刊行しました。
これからの学問にとって、あらゆる次元に現れる「不定性」と向き合うことが重要だと論じる吉澤さん。
「不定性」とはいったいどのようなもので、なぜそれが(専門家だけでなく、素人である私たち、一般の市民にとっても)キーワードとなるのでしょうか。
対談相手には、いわゆるアカデミックな領域にとどまらず、多彩な分野で活躍されている文筆家・編集者の吉川浩満さんをお招きします。先ごろ文庫化された話題作『理不尽な進化』のなかでも、専門家(玄人)と非専門家(素人)との境界にふれながら、進化論を手がかりに学問=科学の問題の核心を論じた吉川さん。
吉澤さんの『不定性からみた科学』をどのように読み解くのでしょうか。
「不定性」という暗闇を直視した先に、私たちはどのような知を、未来を切り開くことができるのか。
これからの「学問」をめぐる注目の対談イベント、ぜひふるってご参加ください!
【出演者プロフィール】
吉澤剛(よしざわ・ごう)
1974年生まれ。
関西学院大学イノベーション・システム研究センター/東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員、PhD(科学技術政策)。
著書に、『科学の不定性と社会』(共著、東信堂、2017年)、『生命科学とバイオセキュリティ』(共著、東信堂、2013年)、『科学者に委ねてはいけないこと』(共著、岩波書店、2013年)。
吉川浩満(よしかわ・ひろみつ)
1972年生まれ。
文筆家・編集者。
YouTubeチャンネル「哲学の劇場」共同主宰。
著書に、『理不尽な進化 増補新版』(ちくま文庫、2021年)、『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(河出書房新社、2018年)、『脳がわかれば心がわかるか』(共著、太田出版、2016年)、『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(共著、筑摩書房、2020年)、『人文的、あまりに人文的』(共著、本の雑誌社、2021年)、訳書にジョン・R・サール『MiND 心の哲学』(共訳、ちくま学芸文庫、2018年)など多数。
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【来店での参加につきまして】
・最大100名まで入る会場で、最大人数10名と絞りゆとりを持って設営しております
・来店での参加の際にはマスクの着用をお願いしております。
・店頭に消毒用のアルコールをご用意しておりますので入店の際にご協力をお願いいたします
・ドリンクの提供は中止しております
・来店チケットをご購入された方も配信でご覧いただけます。配信でのご視聴につきましては上記【配信での参加につきまして】をご確認ください。当日体調などに不安がある方はこちらをご利用ください
【配信での参加につきまして】
・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・配信はリアルタイムと2週間のアーカイブでご視聴いただけます。アーカイブでの視聴方法につきましては、イベント終了後にご案内いたします
・視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください
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【書籍付き配信での参加につきまして】
・お客様のお名前を入れる、為書きはございません。ご了承ください
・書籍はイベント後、名古屋大学出版会より発送いたします
・ご記入いただいた住所は、書籍発送以外の目的には使用しません
【キャンセルにつきまして】
・ご購入直後にイベント配信用のURLが送信される都合上、ご購入後のお客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください