こんにちは、スタッフ小島です。
かつて東京天狼院のど真ん中に鎮座していた、大きな船をかたどった書棚「黒船来航」。
そのマストとマストの間に架けられた橋、そこにはある共通点に基づいた本たちが並べられていたのを、みなさんは覚えておいででしょうか??
殊能将之さんの「ハサミ男」、斉木香津さんの「凍花」、歌野晶午さん「葉桜の季節に君を思うということ」……
本にお詳しい方は、ぴんと来たかもしれません。
そう、「どんでん返し横丁」!
ファナティック読書会で紹介された究極のどんでん返し本を並べたコーナーが、そこにはありました。
このどんでん返し横丁、かなり多くのお客様が足を止めて本に見入っていたように思います。(今は店入って正面、カウンター席の上の棚にあります!!)やはり本好きさんの興味をそそるんでしょうね。かくいう私も、どんでん返しこそ小説の醍醐味!!と思ってまして、どんでん返し本と聞くと飛びつかずにはいられないのですよね……!!
予想を裏切りに裏切られまくるというのは、私のようなドM的読者でなくとも快感を覚えずにはいられないものではないでしょうか?!次々と様相を変えていくジェットコースターのような物語に振り回され、頭をひねってあれこれと次の展開を想像してみるのに、ページをめくった先には、自分ではどう頑張っても思いつかなかった結末が……!「くっそー!そうきたかワレ!!」と地団駄踏むくらいが猛烈に楽しい!!
ただ、どんでん返し本の魅力はそれだけじゃないですよね。翻弄されて騙されてハイ終わり、では済みません!絡まっていた糸玉が解きほぐされて一本の糸になるように真相が明らかになった時、それまで綴られてきた登場人物たちの行動が全く違った意味を帯びてきます。真実をもとに登場人物の心理をもう一度見つめなおしてみると、隠された本当の思惑に私たちは恐怖するときもありますし、涙するときもありますよね。いずれにせよ見えてくるのは、人の本当のすがたなんじゃないかなと思うのです。人の弱さや強さ、美しさを目の当たりにする、そんなところにどんでん返し本の二度目のおいしさが存在すると思うのです!!
そんなわけでこの私が、どんでん返しをテーマに読書会をやらないなんてことは絶対にない!いつかやってやろうと思っていましたが、ついに機が熟した!
今回のテーマ「どんでん返し本」で、日曜の朝からテンションMAXでお届けしたいと思います!!このテーマだったら私、なんぼでも紹介できちゃうんですよね……!
ちなみにテーマ設定ですが、先日の読書会でお客様にご紹介いただいた「君の膵臓をたべたい」のように、推理小説でなくとも最後にすべての真相が明かされる、というような本だってありますよね。テーマ設定は拡大しまくって解釈していただいて結構ですので、紹介しやすい本をお持ちください!
またいつものように、初めてご参加される方、聞き専希望のかたもお待ちしております!飛び込み参加も可能ですので、どうぞお気軽にいらしてくださいね。
私は近藤史恵さんの「サクリファイス」と、乾ルカさんの「君の波が聞こえる」を持っていきますよー!!
それでは今週も日曜朝9時より、みなさまのお越しを心よりお待ちしております!
【概要】
日時:11月1日(日)
8:45 開場・受付開始
9:00 ファナティック読書会開始
定員:何人でも受け入れます!
参加費:1000円+1オーダー(ドリンクでもフードでも可)
*「年間パスポート」をお持ちの方は参加費が無料となりますので、1オーダーのみで参加いただけます。
場所:天狼院書店「東京天狼院」
【ファナティック読書会3.0について】ファナティック読書会とは、大好きな本を「ファナティック(熱狂的)」に紹介していただく、天狼院書店オリジナルの読書会です。思う存分、お好きな本をご紹介ください。それについて、語ってください。ジャンルは問いません。
また、ご紹介いただいた書籍をその場で発注し、店頭に並べるというしくみをとっている、書店だからこそできる読書会となっています。
【注意事項】
・参加者への他のイベント、セミナー、グループ、店、企業、その他への勧誘は固く禁じます。また、勧誘を見かけた場合はスタッフまでご一報ください。
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TEL:03-6914-3618