※本イベントは配信（9月11日配信のリアルタイム＋２ヶ月のアーカイブ）でご参加いただけるイベントです。
詳細につきましてはページ下部をご確認ください。
たとえば「スタイル」という言葉は、ファッションでは何を意味しているのでしょうか。
蘆田裕史さんの初の単著『言葉と衣服』は、一見あたりまえのようでいながら、人によって理解が異なる言葉の数々を定義し、共通言語とすることで、ファッション批評を豊かにしようという試みです。
スカート姿の人物を見れば女性だと判断するように、わたしたちが人のジェンダーを認識する根拠の多くは、ファッションにまつわるもの。
ならば、ファッション研究の側からアプローチしないかぎり、ジェンダー論は進展しないのでは？
ファッションの批評誌『vanitas』の最新号No. 007は、そんな問題意識から編集されました。
今回のイベントでは、この2冊を入り口にして、『vanitas』編集委員の水野大二郎さんと蘆田さん、ゲストの藤嶋陽子さんの3名で、ファッション批評・研究の現在と未来を語り合います。
藤嶋さんはZOZOテクノロジーズでの活動と東大博士課程での研究などを並行しておこなっている注目の研究者。
「遅いインターネット」でのインタビュー「『正しさ』が見落とすありふれた欲望も肯定したい」も話題です。
『ユリイカ』7月号でココ・シャネルが取り上げられ、『文學界』8月号では「ファッションと文学」の特集が組まれるなど、ファッションをめぐる言葉、批評、研究が広がりを見せているなか、『vanitas』関連では、ひさびさのトークイベントとなります（ちなみに来年、本誌は創刊10周年を迎えます）。
服、ファッション、おしゃれ、ジェンダー……さまざまな関心をお持ちのみなさんのご参加をお待ちしています。
【出演者プロフィール】
蘆田裕史 （あしだ・ひろし）
京都精華大学デザイン学部准教授、副学長。専門はファッション論。
著書に『言葉と衣服』（アダチプレス、2021年）、共著に『ファッションは語りはじめた』（フィルムアート社、2011年）など、訳書にマリオ・ペルニオーラ『無機的なもののセックス・アピール』（共訳、平凡社、2012年）、アニェス・ロカモラ＆アネケ・スメリク編『ファッションと哲学』（監訳、フィルムアート社、2018年）などがある。
本と服の店「コトバトフク」の運営メンバーも務める。
水野大二郎（みずの・だいじろう）
京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授、應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。
共著に『リアル・アノニマスデザイン』（学芸出版社、2013年）、『x‐DESIGN』（慶應義塾大学出版会、2013年）、『FABに何が可能か』（フィルムアート社、2013年）、『インクルーシブデザイン』（学芸出版社、2014年）、共監訳書に『クリティカルデザインとは何か』（BNN新社、2019年）など。多岐に渡り社会とデザインを架橋する実践的研究に従事。
藤嶋陽子（ふじしま・ようこ）
ファッション研究者。ZOZOテクノロジーズ所属。
東京大学学際情報学府博士課程在籍。
理化学研究所革新知能統合研究センターのパートタイム研究員兼務。
大学でフランス文学を学んだ後、ロンドン芸術大学セントラルセントマーチンズでファッションデザインを学ぶ。
帰国後はファッションにおける価値をつくるメカニズムに興味を持ち、研究としてファッションと向き合う。
おもなテーマは日本のファッション産業史、ファッションミュージアム。
現在はファッション領域での人工知能普及をめぐる議論やファッションをめぐるテクノロジー論も主題としている。
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【配信での参加につきまして】
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時間 _ 19:00～21:00 （18:30開場）
場所 _ オンライン開催
▼入場料（上記いずれも税込）
■配信参加：1650円
■書籍つき配信参加：1650円＋『言葉と衣服』1980円
■書籍つき配信参加：1650円＋『vanitas』No. 007 1980円
■書籍つき配信参加：1650円＋『言葉と衣服』&『vanitas』No. 007 3960円
