2021年10月22日(金)~2021年11月9日(火)

(11月9日まで開催中)牧野伊三夫『十円玉の話』(あかね書房)絵本出版記念作品展

わたしは、十円玉。
そのひの夕方、
パン屋のレジのなかにいました。

パン屋さんから若い夫婦の家、喫茶店、銭湯、焼き芋屋さん……。
十円玉が手から手へ渡りながら、人びとの生活の幸せのひとときをのぞいていく絵本『十円玉の話』。

画家・牧野伊三夫が、昭和39年製造の十円硬貨の視点で、日本人のなんでもない日常を、あたたかく描いています。
子どもたちは硬貨のさだめを感じられ、大人たちは十円玉まわりの光景に郷愁をおぼえていただける絵本です。

今回は絵本の出版を記念し、制作に当たって描かれた習作や関連する作品を展示いたします(一部販売もいたします)。
また、絵本と著者の既刊販売に加え、十円玉にちなんで、貯金箱、小銭入れ、財布、CDも販売いたします。
そのほか、『飛騨産業株式会社百年社史』装幀、『雪に生きる』猪谷六合雄著 新装版(11月12日 カノアより発売予定)装幀のための新作ほか、木版画作品も展示いたします。

ぜひ足をお運びください。

開催日
2021年10月22日(金)ー 2021年11月9日(火)

時間
12:00 – 19:30(日曜日は19時まで) 水曜・第三火曜日定休 *11月2日(火)休み *最終日11月9日(火)は17時まで

会場
Title2階ギャラリー

牧野伊三夫(まきの いさお)
1964年福岡県北九州市生まれ
多摩美術大学卒業。画家
美術同人誌「四月と十月」同人
北九州市情報誌「雲のうえ」編集委員
ヤブクグリ生活道具研究室デザイナー
全国各地のギャラリーで個展を行い作品を発表。食や旅、銭湯など、暮らしのたのしみを題材にした著述でも知られている。著書に『僕は、太陽をのむ』(港の人)、『かぼちゃを塩で煮る』(幻冬舎)、『画家のむだ歩き』(中央公論新社)、『牧野伊三夫イラストレーションの仕事と体験記1987-2019』(誠文堂新光社)、『アトリエ雑記』(本の雑誌社)など。雑誌POPEYEで「のみ歩きノート」、港の人ホームページで小説家石田千と「月金帳」連載中。
11月1日まで京都nowaki、11月28日より田園調布YAECAギャラリーun、12月17日より原宿HBギャラリーでも個展。

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