日程:2021年12月25日 (土)
時間:18:00〜19:30
料金:1540円(税込)
定員:60名様
会場:大教室
佐久間裕美子さんの『Weの市民革命』が刊行されてからちょうど1年(そして再びの増刷に!)。その間、アメリカでは新大統領が就任し、日本ではオリンピック・パラリンピック、そして選挙も行われました。Z世代、SDGs、ステイクホルダー、フェイクミート……。本書の中で描かれたその新たな動向は、日本でもよく目や耳にするようになりましたが、その「ほんとう」のところはどうなのでしょうか? 佐久間さんがあとがきに書いたように、「本当の闘いはこれからなのかもしれない」。 お相手は、今年6月にオンラインでトークした、武田砂鉄さん。ようやく再びリアルでの対談が実現することになりました。今年は4冊も著書を出され「私はこう思う、と言える仕事をしたいと思う」(『仕事文脈』vol.19 「ホントに何も言わないな」)を有言実行し続ける武田さん。何かを変えるためには、自分が「ひとりじゃない」と思えることが大事なのだとしたら、お二人の言葉にはそんなきっかけが詰まっているようにも思います。 今年はSakumagという「コレクティブ(共同体)」の活動も広げた佐久間さん。NHK「100分de名著 ル・ボン『群衆心理』」での日替わりTシャツも鮮烈だった武田さん。今年の最後に1年を振り返りながら、新たな1年に向けて。「ひとりじゃない」アクションの起こし方もめぐって、お話を聞きます。
※大事なお知らせ ・手洗い・うがい、自宅を出る前に体温測定のご協力を必ずお願いいたします。 熱がある場合、体調に異変を感じる場合は参加をお控えください。返金いたしますので、その旨をお伝えください。 また入り口での手の消毒、マスクの着用を必須といたします。マスクを着用されていない場合、会場に入れませんのでご注意ください。 ・お席は間隔を空けて、お座りいただく形です。
佐久間裕美子 さくま・ゆみこ
文筆家。1973年生まれ。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。1998年よりニューヨーク在住。カルチャー、ファッションから政治、社会問題まで幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。著書に『真面目にマリファナの話をしよう』(文藝春秋)、『My Little New York Times』(NUMABOOKS)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、『ヒップな生活革命』(朝日出版社)など。ポッドキャスト「こんにちは未来」(若林恵と)、「もしもし世界」(eriと)の配信やニュースレター「Sakumag」の発信も続けている。今年はそのSakumagのコレクティブから「We Act!」シリーズとして『#1 できることは必ずある:わたしたちのアクション集』『#2 自分ごとのストーリー』の2冊を発行した。
武田砂鉄 たけだ・さてつ
1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、2019年に新潮社で文庫化)のほか、今年出版された本に『偉い人ほどすぐ逃げる』(文藝春秋)、『マチズモを削り取れ』(集英社)、『ル・ボン『群衆心理』(NHK100分de名著)』(NHK出版)、『開局70周年記念 TBSラジオ公式読本』(責任編集。リトルモア)。新聞への寄稿や、週刊誌、文芸誌、ファッション誌など幅広いメディアでの連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。
書籍情報
『Weの市民革命』
佐久間裕美子 著 朝日出版社 刊
本体1500円+税
金融危機後のインディペンデント文化を描いた『ヒップな生活革命』から6年。その間に出現したトランプ政権を受け、「消費」を通じたミレニアルたちの運動が活発化し、社会はより「サステイナブル」へと前進し始めた……ところに迎えたコロナと大統領選。アメリカの変化は世界の変化を照らし出す。そのリアルな可能性と希望を最前線から伝える。
『偉い人ほどすぐ逃げる』
武田砂鉄 著 文藝春秋 刊
本体1600円+税
「このまま忘れてもらおう」作戦に惑わされない。 偉い人が嘘をついて真っ先に逃げ出し、監視しあう空気と共に「逆らうのは良くないよね」ムードが社会に蔓延。「それどころではない」のに五輪中止が即断されず、言葉の劣化はますます加速。身内に甘いメディア、届かないアベノマスクを待ち続ける私……これでいいのか?