B&B(下北沢)
イベント開催日: 2015年12月6日(日) 12:00〜
『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』(白水社、2012年)で新星のごとく姿を現わし、瑞々しい感性で読者を魅了したバスク語作家キルメン・ウリベ。このたび、彼の小説第二作『ムシェ 小さな英雄の物語』が刊行されたことを記念し、二度目の来日を果たす作者本人を迎えてトークイベントを開催します。
ゲストとしてお招きするのは、2012年にウリベが初来日した際、共に沖縄を旅した批評家の今福龍太さんです。スペイン内戦下のバスク地方に始まり、第二次世界大戦でナチス占領下に置かれたベルギーを経て、今日に至る戦後の時代へとつながっていく『ムシェ』の物語を、今の日本の読者として私たちはどのように読むことができるでしょうか。
3年ぶりに再会するお二人に、記憶や連想のおもむくまま、ウリベの作品とそこから立ち上がってくる世界について対話していただきます。本書に関連した映像や音楽の紹介、バスク語での朗読なども予定しておりますので、奮ってご参加ください。
キルメン・ウリベ(Kirmen Uribe)
1970年スペイン・バスク地方の港町オンダロアに生まれる。バスク大学でバスク文学を学んだのち、イタリアのトレント大学で比較文学の修士号を取得。2001年に処女詩集 Bitartean heldu eskutik(『しばらくのあいだ手を握っていて』)を出版、バスク語詩における「静かな革命」と評され、スペイン批評家賞に輝く。2008年、初の小説となる『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』(白水社、2012年)を発表し、スペイン国民小説賞を受賞。国際的に注目され、これまでにスペイン国内外の14の言語に翻訳される。2012年に出版された小説第二作となる本書は、刊行直後からベストセラーとなり、スペイン語訳も忽ち増刷、広く話題を集めた。
今福龍太(いまふく・りゅうた)
1955年東京都生まれ。文化人類学者、批評家。東京外国語大学教授。2002年より巡礼型の野外学舎「奄美自由大学」を主宰。著書に、『群島−世界論』岩波書店、2008 、『薄墨色の文法』岩波書店、2011、『書物変身譚』新潮社、2014、『ジェロニモたちの方舟 群島-世界論〈叛アメリカ〉篇』岩波書店、2015、『わたしたちは難破者である』河出書房新社、2015、他多数。
通訳:金子奈美
協力:白水社、Etxepare Euskal Institutua、AC/E Acción Cultural Española
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時 間 _ 12:00~14:00 (11:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order