2015年12月18日(金)

演出ピカルのともだちができるまで【12/26(土) 劇団天狼院冬公演『コーヒーが冷めないうちに』キャスト紹介Vol.2 井上仁美】

【役者プロフィール】
井上 仁美(いのうえ ひとみ)
時田計役。劇団天狼院キャプテンの女優。
出演:映画/舞台『世界で一番美しい死体~天狼院殺人事件~』,舞台『殺し屋のマーケティング』

 

『演出』とは、いったい、なんだろう。
とある20歳の女子は思う。
登場人物一人ひとりと必死で向き合うことではないか、と。
それは、楽しいだろう。苦しいだろう。そして、一度やったら決して抜けられなくなるだろう。そのおもしろさゆえに。
これは、初の演出に挑む人見知りの女子が、舞台に登場するすべての人と向き合い“ともだち”になることで、演出家になるまでを描いた記録である。


こんにちは。劇団天狼院マネージャーであり、舞台『コーヒーが冷めないうちに』演出のピカルです。
期待大の本番まで、個性豊かなキャストさんを一人ずつ紹介していきます。
舞台当日はもちろん、本番までのカウントダウンも一緒にお楽しみくださいね!!

今回紹介する方は、『天狼院書店』店長の妻・時田計役の井上仁美さんです。

【自己紹介】
はじめまして。
劇団天狼院へっぽこぴーキャプテン、井上仁美です。
私は「世界で一番美しい死体」、「殺し屋のマーケティング」、そして今回の「コーヒーが冷めないうちに」と3回目の出演です。
なんかいつの間にか3回も出てる!笑
実は今回まったく出演するつもりはなく…
むしろお断りしていたんです。
でも劇団天狼院主催の三浦さんに「台本だけでも読んでみて!」と言われて。
読んだが最後、台本に惚れてしまい、出演を決めました。笑

ピカルメモ:みなさまお分かりの通り、「へっぽこぴー」ではございません(笑)
その証拠に、劇団天狼院で3回も出演していらっしゃいます。実に安定した『キャプテン』であります!!
私は、ぽっぽこぴー演出がいいです。(どうちがうんだろ?)
パンダコパンダみたい、いぇい!!
じゃんっ、ぴーコンビです!!
そして、なんといっても脚本のすばらしさ。
あまりにステキなお話なので、こんな日常が世界のどこかで存在するような気がして、できるならその日常に浸ってみたくて。
原作本を読んで感動された方は、井上さんとおなじように、もう本の舞台に溶け込んでいるのかもしれませんよ?

【役柄について】
三浦さんに「井上さんにピッタリの役があるよ!」と言われた役。
それが今回私が演じさせていただく『ケイ』という役です。
自分との共演点かぁ…
なんだろ?自分だとわからないなぁ。
ぴかる、どう思う?笑
毎回、役と出逢うって本当に巡りあわせだなぁと思うんです。
奇跡のようだなぁって。
私が役を惹きつけたのか、それとも私が役に呼ばれたのか。
毎回役をいただくとき、運命的なものを感じてしまうんです。
今回私が出逢った『ケイ』という役。
大切に丁寧に演じていきたいです。

ピカルメモ:はい、ピッタリです!!
特に、『計の幸せに生きるための才能』!!
*詳しくは原作本『コーヒーが冷めないうちに』をお読みください(笑)

【舞台への意気込み】
舞台「殺し屋のマーケティング」の時に、三浦さんから「井上さんには舞台上のペースメーカーになってほしい」と言われました。
「何かあったらみんなを助けてほしい」と。
責任重大すぎるッ!笑
でもその時ふと思い出したことがあります。
私がまだ芝居をやり始めた頃。
本番前に不安で不安でがっちがちに緊張してしまったとき、芝居の恩師にこう言われたことがあります。
「何があっても大丈夫。俺が舞台上にいるんだから安心して出てきな」と。
その一言にどれだけ救われたか。
私もいつか共演者にとってそんな存在になれたらいいなと思います。
今はまだ未熟でへっぽこぴーな私なので、逆にみんなに支えてもらいながら本番頑張ります。笑

ピカルメモ:女優とは。井上さんに聞きました。
なんだろう……、私が教えてほしい(笑)、と返ってきました。
私は心の中で答えます。それは、井上さんです、と。
映画『世界で一番美しい死体』で共演したとき、本編で私の独演シーンがありました。とてつもない長台詞をワンカットで撮る、ということもあってめちゃくちゃ緊張したことをよく覚えています。
そのシーンで、井上さんはカメラに背を向け、ほとんど映らない位置にいたのですが、なんと全力で演じてくださったのです。ひたすら自分の思いを打ち明ける私と、真剣に向き合ってくださったのです。
大丈夫だ。そう感じました。安心して演技ができたからこそ、井上さんのすばらしさをなんとかして画面に映したいと思い、独白後、私はホッとした表情を心から引き出していました。
そう、『女優とは』を私に教えてくれた方は、井上さんでした。

井上仁美さん。
とても優しい人です。その温かい笑顔から想像できるように。
時田計さん。
とても強い人です。ときに、無理をしすぎてしまう性格にも現れるように。
この二人がそっくりだなんて、おかしいでしょう?
だけど、本を読みながら私は考えました。
『優しい』人は、『強い』のだと。
『強い』人は、ちゃんと『優しい』のだと。
優しい人は、人一倍様々なことを知っていて、感じることができる。
ゆえに、苦しいこともいっぱいある。
それでも、笑顔でいる。
強くなくちゃ、できません。
時田計は、いつも穏やかで、たまに子供のようにキラキラと目を輝かせて、涙もろかったと思えば、突拍子もないことをしたりして。感受性が豊かなのか、いつもウキウキしています。
……井上さんも。
彼女は確かに優しさがあふれる人ですが、演技中に熱が入ると、人が変わります。
男性キャストにも負けないほどに力強く、圧倒的な演技を見ると、心臓がどくん! と跳ね上がります。
私は、この瞬間が好きなのです。朗らかさをいい意味で裏切ってくれる、彼女の演技が好きなのです。どうしようもなく。

本日も私は、コーヒーをそばに置いて、舞台稽古で演技に触れます。

彼女の熱が冷めないうちに。

女優とはなにか、演出とはなにか、考えます。

コーヒーが冷めないうちに。


*各キャストの応援チケットがございます。
彼女の魅力的な演技が気になったみなさま、どうぞ井上仁美さん応援チケットをお買い求めください。

【天狼院5代目秘本・秘本劇】
劇団天狼院冬公演『コーヒーが冷めないうちに』

お願いします、
あの日に
戻らせてください―。

「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」

不思議なうわさのある書店
天狼院書店を訪れた
4人の女性たちが紡ぐ、
家族と、愛と、公開の物語。

―4回泣けます

【概要】
日時:12月26日(土)
19:30 開場
20:00 開演
21:10 公演終了
21:20 漂流書店 『5代目天狼院秘本』に関連したスペシャルイベントを開催
21:50 終了

場所:豊島公会堂
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1
アクセス:「東京メトロ池袋駅」(東口)より徒歩5分/「JR池袋駅」(東口)より徒歩5分

チケット:
前売り一般 4,000円
*『5代目天狼院秘本』をお買い求めの方は1,000円引きとなります。
当日『5代目天狼院秘本』をご持参いただくか、会場にてお買い求めください。
チケットは「秘本購入済み」を選んでください。

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*各キャストの応援チケットをご用意しております。
応援チケットをお求めの方は応援チケットのキャスト名を確認してご購入ください。

『5代目天狼院秘本』は天狼院書店店頭もしくは通販にてご購入いただけます。

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