『初詣の社会史』(2015年12月刊)の刊行を記念して,著者の平山昇先生(九州産業大学講師)と苅部直先生(東京大学教授)のお二人によるトークイベントを開催します.
今や毎年多くの人々が全国各地の社寺を訪れる初詣.近世から存在していた「恵方詣」という社寺参詣の風習を原形として,「初詣」が鉄道会社の集客政策に利用されて広まり,「国民的行事」として定着するに至った歴史を本書『初詣の社会史』では明らかにしています.
今回のトークイベントでは,年始に社寺に詣でるという,一見単純に見えるこの風習が大衆社会に驚くほどの勢いでなぜ広まったのか.またその過程で鉄道が実際にどのように大きな役割を果たしたのか.このようないくつかのトピックを取りあげます.また苅部直先生を交えて,この「初詣の誕生」が,都市や交通網も含めた広い意味での都市空間,また宣伝戦略を支えるメディアとの関わりも含めた中で,政治思想という観点からはどのように興味深い出来事として理解できるのか,といったテーマについてお話を拡げていただく予定です.
なお,このイベントに合わせて『初詣の社会史』刊行記念フェアを書泉グランデ4Fで展開する予定です.フェア開催時には改めて告知いたします.このフェアにもぜひ足をお運びください.
【イベント詳細】
開催日時:2016年2月5日(金) 19:00~(開場18:45)
会場:書泉グランデ 7階イベントスペース
参加費:無料
参加定員 50名 ※定員に達し次第,締め切ります.
申込方法:1/20(水)から受付を開始します.書泉グランデ4階レジカウンター,電話(03-3295-0011),メール(grande@shosen.co.jp)にてお申し込みください.
*メールでお申込の際は件名に【『初詣の社会史』刊行イベント】とご記入の上,本文にお名前,連絡先,参加人数をご明記ください.
メール,電話で事前申込みをされた場合は,当日に4階レジで参加券を受け取ってから7階イベントスペースへお越しください.
お申込をキャンセルされる場合も事前にご一報いただければ幸いです.
定員に余裕があれば当日参加も受け付けます.
※画像は、平山昇先生です。