2016年3月4日(金)

『「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか』(NHK新書)刊行記念 中野京子から学ぶ絶筆でたどる芸術家列伝

『「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか』(NHK新書)刊行& ボッティチェリ展 & フェルメールとレンブラント展 開催記念企画

―ボッティチェリ・フェルメール&レンブラント・ゴヤ

『怖い絵』や『名画の謎』など、常に斬新な美術史を紡ぎだす作家で独文学者の中野京子さんが、新たに『「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか』(NHK出版新書)を刊行されました。 西洋絵画史というと、時代順に解説されることが通常ですが、本書は「画家と神」「画家と王」「画家と民」の三本柱の構成で時代の流れを俯瞰しながら、ラファエロやベラスケス、ゴッホなど名だたる画家たちの最後の筆に迫る一冊です。 今となっては巨匠の彼らですが、「絶筆」を通じてみると、完璧な大芸術家ではなく、彼らの人間らしさや生き方に触れることができ、より彼らに寄り添って作品を、そして西洋絵画史を楽しむことができます。

2016年1月より、本書に登場するボッティチェリとフェルメールが紹介される展覧会、「ボッティチェリ展」(東京都美術館)、「フェルメールとレンブラント展」(森アーツセンターギャラリー)が開催されます。
そこで、彼らの作品を間近で見ることができるこの貴重な機会に、本書の刊行と、両展の開催を記念して、中野京子さんを講師にお迎えし、画家が神、王、民とどのように向き合って絵を描いてきたのかを辿りながら、各画家の「絶筆」を介して西洋絵画史を学びます。

ボッティチェリは、フェルメールは、最後に何を描いたのか。最後の筆をとなるその作品まで、どのように絵画と向き合ってきたのか。絶筆から、彼らのどのような生き方が見えてくるでしょうか。

今回は、「第1章 画家と神」「第2章 画家と王」「第3章 画家と民」の各章より、ボッティチェリ、フェルメール、ゴヤを取り上げてお話しいただきます。さらに、本書には登場しませんが、「フェルメールとレンブラント」展の開催を記念し、レンブラントについても特別にお話しいただきます。お楽しみに!本講座が新たな有名画家の顔、そして美術鑑賞の新しい視点との出会いに繋がればと思います。

概要
日程:2016年3月4日 (金)
時間:19:00~21:00 開場18:30~
料金:2,700円(税込)
定員:45名様
会場:本店内 小教室
お問合せ先
青山ブックスクール
電話 03-5485-5513
メール culture@boc.bookoff.co.jp
営業時間 平日 10時~20時 土・日・祝休み

住所
東京都渋谷区神宮前5-53-67
コスモス青山B2F
青山ブックセンター本店内

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中野京子

中野京子 なかの・きょうこ

作家・独文学者。北海道生まれ。著書に『「怖い絵」で人間を読む』(NHK生活人新書)、『印象派で「近代」を読む』(NHK出版新書)、『怖い絵』シリーズ(角川文庫)、『名画の謎』シリーズ(文藝春秋)、『名画で読み解く、ロマノフ家12の物語』『(同)ハプスブルク家12の物語』『(同)ブルボン王朝12の物語』(光文社新書)など多数。

中野京子さん公式サイト:http://blog.goo.ne.jp/hanatumi2006

関連展覧会情報

フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展
2016年1月14日(木)から3月31日(木)

森アーツセンターギャラリー
公式WEBページ:http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/

ボッティチェリ展
2016年1月16日(土)~4月3日(日)

東京都美術館
公式WEBページ:http://botticelli.jp/

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