新潮社より、渾身の映画批評集『ゴダール原論』を上梓した佐々木敦さん。
もともと映画のお仕事から批評家としてのキャリアを歩み始めた佐々木さんですが、映画論集をまとめるのは実に22年ぶりのこと。本作には『さらば、愛の言葉よ』に刺激され書き始めたという長編批評をはじめ、刺激的な論考3篇が収録されています。
対談相手としてお迎えするのは、同じく長年ゴダールと向き合って批評活動を展開してきた、松浦寿輝さん。
著書『ゴダール』(筑摩書房)で1980年代から90年代半ばまでのゴダール作品を中心的に論じた松浦さんは、それ以降に撮られた作品をどうご覧になっているのでしょうか。
ともに博覧強記のお二人により提示される、新たな「ゴダール像」。
注目の初対談をお見逃しなく!
【出演者プロフィール】
佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。ゲンロン「批評再生塾」主任講師。文学、音楽、演劇、映画ほか、諸ジャンルを貫通する批評活動を行う。『批評時空間』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『シチュエーションズ』『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『ニッポンの思想』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダール・レッスン』など著書多数。近作に『例外小説論』『ニッポンの文学』がある。
松浦寿輝(まつうら・ひさき)
1954年生まれ。作家・詩人・仏文学者・批評家。東京大学名誉教授。東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。パリ第III大学にて博士号(文学)を、東京大学にて博士号(学術)を取得。詩集に『冬の本』(高見順賞)『吃水都市』(萩原朔太郎賞)『afterward』(鮎川信夫賞)、小説に『花腐し』(芥川龍之介賞)『半島』(読売文学賞)『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』『川の光』、エセー・評論に『折口信夫論』(三島由紀夫賞)『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)『知の庭園 一九世紀パリの空間装置』(芸術選奨文部大臣賞)『明治の表象空間』(毎日芸術賞)など多数。2012年東大大学院教授を辞職、執筆に専念する。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order