2016年3月23日(水)

祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ(3月23日まで開催中)

日比谷図書館文化館にて開催中

2016年1月23日から開催中の特別展「祖父江慎+コズフィッシュ:ブックデザイ」は展示替えを行い、2月16日(火)より後期「ish編」を開催しています。
コズフィッシュ20世紀書庫が21世紀書庫へと様変わり。
金属活字から写真植字、そしてDTPへと、1980年代以降印刷技術はどんどん変化してきましたが、技術の発展に伴い変化するデザイン、変わらないデザインと、さまざまな顔を目撃することになるでしょう。
また『心』新装版の創作過程を、漱石自筆原画などを基に紹介する漱石部屋。後期では現在まさに制作途中にある『吾輩ハ猫デアル』新装版を中心に紹介します。橋口五葉による斬新で心ときめく装丁の初版本と袖珍本――祖父江氏による新装版は五葉の意をくんだものになります。五葉のデザインと、これまでに出版された数々の『吾輩は猫である』を研究しつくした結果が反映されたユニークな展示となります。
前期から更にパワーアップしたコズフィッシュワールドを是非お楽しみください。

主  催:千代田区立日比谷図書文化館
共  催:公益財団法人DNP文化振興財団

《会期》

開催中~3月23日(水) ※休館日:3月21日(月・祝)
前期「cozf編」:1月23日(土)~2月14日(日)
後期「 ish編」:2月16日(火)~3月23日(水)

《会場》

1階 特別展示室

《開室時間》

平日 10:00~20:00、土曜 10:00~19:00、日・祝 10:00~17:00
※入室は閉室の30分前まで

《展示構成》
●コズフィッシュの書庫
後期展示=21世紀の書庫
祖父江慎+コズフィッシュによる2000冊を超える全装丁本のうち、2001年以降に出版された本を展示。
●本の実験室
迷う脳みそ、紙の背骨、文字を並べる、刷っちゃう 盛っちゃう、凸や凹や口、本の寿命、闇で見る、音のカタチ――
本造りのさまざまな工程をユニークにテーマ分けして紹介します。
●漱石室
現在制作中の『吾輩ハ猫デアル』新装版に関連した展示がお目見え。

《プロフィール》
祖父江 慎(そぶえ しん)
グラフィックデザイナー。コズフィッシュ代表。1959年愛知県生まれ。多摩美術大学に入学するが、杉浦康平に憧れ、在学中の1981年から工作舎でアルバイトを始め、大学中退。在学中は漫画研究会に所属、先輩にしりあがり寿、喜国雅彦がいた。1987年工作舎退社。秋元康が設立した株式会社フォーセールでアートディレクターを務め、1988年独立。1990年コズフィッシュ設立。人文書、小説、漫画などの書籍の装丁やデザインを幅広く手がける。吉田戦車の漫画本をはじめとして、意図的な乱丁や斜めの断裁など、装丁の常識を覆すデザインで注目を集める。
近年、「スヌーピー展」「エヴァンゲリオン展」「ゲゲゲ展」「ゴーゴーミッフィー展」など、展覧会のグラフィック、アートディレクションを手がけることも多く、展覧会グッズでは独特の感性を爆発させたユニークな商品を開発している。

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