東日本大震災から5年が経ちました。原発・避難の問題をはじめ、被災地ではいまだたくさんの問題が継続して起こっています。震災直後、関連書籍はとてもたくさん発行されました。その後、発行点数は減りましたが、現在でも、時間が経ったからこそ明らかになった事実や、現在の問題点の状況リポートなどを記した様々な書籍が発行され続けています。
震災を風化させないために、そして現在・未来へと問題がなお進行中であることを理解するために、今年も紀伊國屋書店新宿本店では震災関連本のブックフェアを開催いたします。震災直後に発行された写真集・映像資料から最新刊まで多数取りそろえています。ぜひ、店頭で実際にご覧いただき、震災について考えるためのヒントにしていただきたいと考えております。常設の「震災の本棚」とあわせてご覧ください。
今年は、震災後の東北から情報を発信し続けてきた小さな出版社、「荒蝦夷」(あらえみし)の書籍全点フェアも同時開催しております。先日、荒蝦夷の編集者、土方正志さんの著書『震災編集者』(河出書房新社)が発行されたばかりですが、ふだん東京ではあまり手に取ってご覧いただける機会の少ない、東北発の力強い書籍の数々をぜひ実際に見て頂きたいと思います。(担当:3階:千葉拓)
期間:2016年3月1日~3月31日
場所:新宿本店3階レジカウンター前