2016年4月10日(日)

【満員御礼】編集者・岡本仁さんの公開インタビューイベント「誰でも撮れて、誰でも発信できる時代の写真“論”」vol.1 ゲストは濱田英明さん。

4月より、SPBSでは新しい連続トークイベント「誰でも撮れて、誰でも発信できる時代の写真“論”」を開催します。写真家として生計を立てていて、なおかつSNSでも撮影した写真を発信している8名の写真家の皆様に、編集者の岡本仁さんが公開インタビューをするイベントです。第1回目のゲストは濱田英明さん。どうぞお楽しみに。

○内容
・岡本仁さんが、4月から一人ずつ、計8人の写真家に公開インタビューをしていくイベントです。
・ゲストは決定次第順次発表します。

○トークの見どころ
・年齢がバラバラのゲストをお迎えし、現代の「写真とは何か?」という問いに対して理解を深めていきます。
・岡本仁さんが、どのように写真家の言葉を引き出すのか。その「インタビュー術」にも注目です。

○岡本仁さんから、イベント開催にあたりメッセージをいただきました。

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25年ほど雑誌の編集に関わってきました。写真と文章とデザインについて、それぞれに並外れた才能を持った人たちとともに雑誌をつくる現場に居たので、写真が好き、文章を書くのが好き、デザインへの興味が尽きないということが個人的にあっても、それは自分の役割ではないと、長い間、考えていました。いまは「iPhone」で自分自身が撮影した写真を使い、自分で文章を書く紀行文などを雑誌に連載しています。いつの間にか、自分がやるべきことではないはずの行為が、やらなくてはならない行為になっていました。それと同時に、インスタグラムを楽しむようになってからは、自分の写真への興味の持ち方が大きく変化したとも感じています。撮影したものをトリミングして色調などを細かく調整することに、写真の本質が隠されているのではないかなどと推測してみたり、「写真」とは何なのか、自分がスマートフォンで撮ったものは「写真」と呼んでいいのかなどと、いろいろな思考が頭の中でグルグルまわり始めました。

どうやらぼくは、いま自分の人生の中でいちばん強く写真に惹かれている時期にあるようです。写真を観る人によって深く考察され論じられた「写真論」を読むのではなく、写真を撮る人が体得した感覚を自ら語る「写真論」を聞かせてほしいのです。誰もが、写真を撮るための道具を四六時中肌身離さず持ち歩いていて、インスタグラムなどを通じてその写真を発表することができます。いまほど、写真を撮る行為が誰にとっても身近な、いや、写真を撮るという意識すら持たずに誰もが写真を撮るということは、かつてなかったはず。では、こういう時代にプロフェッショナルな写真家たちはいったい何を考えているのでしょうか。

2016年3月7日 岡本仁

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「誰でも撮れて、誰でも発信できる時代の写真“論” 第1回」
■日時 4月10日(日) 10:00-11:00+質疑応答(開場9:30)
■インタビューのお相手 濱田英明さん
■会場 SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
■料金 1,500円
■定員 30名程度
■お申し込み http://www.shibuyabooks.co.jp/spbseventform0410/

濱田英明さんプロフィール (@hamadahideaki)
写真家。1977年、兵庫県淡路島生まれ。大阪在住。2012年9月、35歳でデザイナーからフリーのフォトグラファーに転身。2012年12月、写真集『Haru and Mina』を台湾で出版。『KINFOLK』(アメリカ)、『FRAME』(オランダ)や『THE BIG ISSUE TAIWAN』(台湾)などの海外雑誌ほか、国内でも雑誌、広告など幅広く活動中。2014年10月、日本で写真集『ハルとミナ』(LibroArte刊)を出版。

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岡本仁さんプロフィール (@manincafe)
編集者。1954年北海道生まれ。マガジンハウスにて『ブルータス』『クウネル』『リラックス』などに編集者として携わったのち、2009年よりランドスケーププロダクツの”かたちのないもの担当”。著書に『果てしのない本の話』(本の雑誌社)、『続・果てしのない本の話』(パピエラボ)など。現在、雑誌『暮しの手帖』にて「今日の買い物」を連載中。

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