「現代の魔法使い」と呼ばれる、メディアアーティストの落合陽一氏。世界的にも「社会を変える研究者」として注目され、2015年には最先端の科学者を選ぶ米「ワールド・テクノロジー・アワード」を受賞しました。
3月末に上梓された『これからの 世界をつくる 仲間たちへ』(小学館)では、その落合氏が、こんな近未来が来ると語っています。
「人工知能が人間を越える『シンギュラリティ』がやってくる」
「コンピュータの進化により、ホワイトカラーの価値はなくなる」
「人間が、コンピュータの下請けになる」
――そんな時代を、どう生きるべきか。落合氏が言う、「デジタルネイチャー」とはどんな世界なのか。落合氏が最先端の研究を紹介しながら、近未来を語ります。
トーク終了後、サイン会を開催します。また、希望者にはツーショット撮影も予定しています。
概要
日程:2016年4月16日 (土)
時間:18:00~19:30 開場 17:30
料金:1,080円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)
落合陽一 おちあい・よういち
1987年生まれ。筑波大助教。メディアアーティスト。
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)認定スーパークリエータ。BBC、CNN、TEDxTokyoをはじめ、メディア出演多数。超音波を使って物体を宙に浮かせ、三次元的に自由自在に動かすことができる「三次元音響浮揚(ピクシーダスト)」で、経済産業省「Innovative Technologies賞」を受賞。2015年には、米the WTNが世界最先端の研究者を選ぶ「ワールド・テクノロジー・アワード」( I Tハードウェア部門)において、日本からただひとり、最も優秀な研究者として選ばれた。月刊『文藝春秋』で「日本を元気にする逸材125人」に選出。〈現代の魔法使い〉の異名を取る。
Twitter @ochyai
書籍情報
『これからの 世界をつくる 仲間たちへ』
落合陽一 / 著
1300円+税
小学館
「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一氏。 「魔法」とは何か。本書のプロローグには、こう記されています。
スマホという小さな道具の中で、アプリを使いこなして便利に生きているつもりでも、それは誰かが作った「魔法」の世界を見ているに過ぎないのです。 現金を出さずにモノが買えるのはクレジットカードという「魔法」が作り出した世界で、多くの人は「店舗からクレジット会社が手数料を取って代わりに払う。 消費者はクレジット会社に後払いする」という「魔法のカラクリ」が分かっているでしょうが、スマホやコンピュータの進化で、世の中を動かしている「魔法」の仕組みを理解できず、ただ使っているだけの「魔法をかけられている人」が非常に多くなっています。 モチベーションを持ってコンピュータを下僕のように使う「魔法をかける人」になれるか、あるいは「魔法をかけられている人」のままになるのか。そこに大きな違いが生まれます。
落合氏は、スマホのアプリや、SNSなどテクノロジーを単に「便利」と思って使っているうちは、「魔法をかけられている人」にすぎないといいます。
それでは、技術を操ることができる人に“奪われる”だけの人生となる。
それが嫌なら、「魔法をかける人」になれと説きます。
落合氏は、そんな近未来の姿を生々しく描き出し、そこで生きるための考え方をしています。
若い人たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。