2016年4月17日(日)

(4月17日まで開催中)奄美・本場大島紬と、岩槻・江戸木目込み人形 日本の伝統工芸をつなぐ

鹿児島県・奄美大島「本場大島紬」と、埼玉県・岩槻「江戸木目込み人形」。
柳宗悦による名著『手仕事の日本』(1948)の中でも紹介されている、ふたつの伝統工芸の期間限定フェアを開催いたします。着物は日本の誇るべき大切な文化のひとつですが、普段着として着る人の数は減少の一途をたどっています。
「本場大島紬」と「江戸木目込み人形」はどちらも数百年の歴史を持つ伝統工芸ですが、前者は機織、後者は人形の産地として、日本人のよそおいの美しさ・独自の美意識を伝えてきました。今回のフェアでは、
奄美大島からは、伝統的な文様を生かしたガラス製品や、異素材と絹糸を組み合わせ織られた<奄美布>を使用した商品などを、岩槻からは、人形小道具専門の職人による小物や、ちょっと珍しい江戸の女性などをモデルにした浮世人形などを販売いたします。また、文京学院大学の学生企画による、代官山 蔦屋書店オリジナル商品として岩槻の職人さんに新規造形していただき、様々な模様の大島紬を使用した「フクロウ型の眼鏡置き」を展示・販売いたします。

ぜひ、店頭に足をお運びくださいませ。
☆産地紹介

■鹿児島・奄美大島「本場大島紬」

束ねた絹糸を綿糸で締め、奄美の車輪梅と泥で黒に染め、絣を合わせて織り上げる…という
細密で独特の技法をもつ、鹿児島・奄美大島の伝統的な絹織物です。
ソテツの葉やハブ、奄美の自然物をモチーフとした「龍郷柄」などの幾何学模様柄がよく知られ、軽く、しなやかな手触りが特徴。
日常でお洒落を楽しむ着物として粋人に愛されてきた、最高級の着物です。
■埼玉・岩槻「江戸木目込み人形」

岩槻の人形の歴史は、およそ370年前、日光東照宮の造営や修築のために日本各地から集められた工匠たちが、当時の日光御成街道の宿場町・岩槻に根付いたことから始まります。
豊富な桐の産地だったため、桐粉を使用した人形の製作技術が発展し、国内有数の産地が形成されました。
一体の人形を作るにも完全な分業制のため、頭、胴体、小物等それぞれ多くの工程があります。ややデフォルメが入っていて、やさしい印象なのが特徴的。
人形生産額・生産量日本一の「人形のまち」として知られています。

【プロフィール】
有限会社はじめ商事
元家は奄美大島の有屋集落で7代続く大島紬の織元。
現在の当主、7代目・元雅亮は1982年に家業を会社組織にし、全国規模で展示会・販売会を行う。
大島紬の製造だけでなく伝統の技術や道具を用いて様々な物作りに取り組んでいます。
設立:1982年
事業内容:本場奄美大島紬 製造卸/メイドイン奄美ブランド「AMAMIMAMA」運営

岩槻人形協同組合
大正4年創立。
岩槻の人形づくりの歴史は、江戸時代初期に始まり約380年の伝統を有し、
四季を通じ数多くの催しが開かれています。
2015年、前身の「岩槻ひな人形組合」創立より100年を迎えました。

会期 2016年03月15日(火) – 2016年04月17日(日)
時間 7:00~深夜2:00(営業時間)
場所 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア
定員
主催 代官山 蔦屋書店
共催・協力 文京学院大学
問い合わせ先 03-3770-2525

 

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