開催日時:2016年05月17日(火)19:30 ~
昨年10月に、水声社から刊行がはじまった叢書「人類学の転回」。マリリン・ストラザーン、ヴィヴェイロス・デ・カストロ、アルフォンソ・リンギスに続くのは、マイケル・タウシグの『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(2016年3月刊)です。また、この叢書の刊行に呼応して「現代思想」誌では「人類学のゆくえ」増刊号(中沢新一監修)も刊行されています。
マイケル・タウシグはコロンビア大学の人類学教室の教授で、英語圏では知らない人のちない人類学者=移動するエッセイストです。大胆にフィクション批評を導入したその哲学的なエッセイは、まるでビートニク小説のようにも読めると評判。タウシグの著書が日本語に翻訳されるのは、本書が初めてとなります。「文化人類学の巨人」の魅力を存分に味わっていただくため、管啓次郎さん(詩人・比較文学)と、本書の訳者のひとりである金子遊さん(映像作家・民族誌学)のトークイベントを開催します。
●管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、比較文学者。明治大学理工学部教授。ハワイ大学、ニューメキシコ大学、ワシントン大学などで、文化人類学と比較文学を学ぶ。主な著作に『コロンブス の犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、『本は読めないものだから心配するな』『ストレンジ オグラフィ』(いずれも左右社)など。カリブ海フランス語圏文学、チカーノ文学などの翻訳でも知られる。主な訳書に『関係の<詩学>』エドゥアール・グリッサン著(河出書房新社)、アントナン・アルトー著『手先と責苦』(河出書房新社)、ル・クレジオ著『ラガ』(岩波書店)など多数。
●金子 遊(かねこ・ゆう)
1974年生。映像作家、民族誌学。慶應義塾大学環境情報学部ほか非常勤講師。著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社)。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』『吉本隆明論集』(いずれもアーツアンドクラフツ)、『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)、『国境を超える現代ヨーロッパ250 移民・辺境・マイノリティ』(河出書房新社)。共著に『鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅』(アーツアンドクラフツ)、『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)など多数。
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)
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