雑草は美しいと思えば花になり、おいしいと思えば野菜になる。そんな雑草の魅力を本や教室で伝えてきたかわしまようこさんが、暮らしのなかで雑草を活用する方法を新たな本にしました。草摘みにはじまり、ごはんやお茶にして味わったり、部屋に飾ったり、入浴剤やもぐさにして体を癒したり、といったさまざまなノウハウを紹介しています。
撮影は写真家・藤代冥砂さん。現在、沖縄在住のおふたりは「草を愛でる」仲間として親交を深めていたと言います。藤代さんが写し出す草花は生命力にあふれ、かわしまさんの暮らしぶりはじつに自然体。写真を眺めるだけでも気持ちのよい本になりました。
トークでは撮影の様子や自然への思い、沖縄での生活などについてお話いただきます。かわしまさんが草で作ったお茶もご用意いたしますので、ぜひご参加ください。
【プロフィール】
かわしまようこ
1974年鹿児島県生まれ。2000年に「花だな」と思い、雑草と呼ばれる草にまつわる活動を開始。廃品に飾ったものやアスファルトのすき間から咲く雑草の写真をギャラリーや美術館などで展示したり、雑誌などのメディアで草の魅力を紹介。2009年、東京より沖縄に住まいを移し、草を摘むことが健康的な暮らし方、生き方につながることを発見。自然とつながり自分を見つめる宿泊型の雑草教室を沖縄などで開催している。著書にかわしまよう子名義で、『道ばたに咲く』(地球丸)、『草かざり』(ポプラ社)、『花よ花よ』(雷鳥社)、『ブータンが教えてくれたこと』(アノニマ・スタジオ)など多数。
藤代冥砂(ふじしろ・めいさ)
1967年千葉県生まれ。被写体は、女、聖地、旅、自然をメインとし、エンターテイメントとアートの間を行き来する作風で知られる。写真集に『RIDE RIDE RIDE』(スイッチ・パブリッシング)、妻の田辺あゆみを撮った『もう、家に帰ろう』(ロッキング・オン)、『58HIPS』(祥伝社)など多数。「新潮ムック 月刊シリーズ」(新潮社)で第34回講談社出版文化賞写真部門受賞。小説家としても『誰も死なない恋愛小説』(幻冬舎)、『ドライブ』(宝島社)などがある。近著に初のモノクロヌード写真集『藤代冥砂 SKETCHES OF TOKYO』(青幻舎)がある。