ポストモダン文学の名翻訳者である、越川芳明さんの著書『あっけらかんの国 キューバ~革命と宗教のあいだを旅して~』が、2月に猿江商會から発売されました。
「キューバの魅力の奥深さを、正確に伝える稀有な書物」と村上龍氏も絶賛した本書は、 『日本経済新聞』の人気連載を中心に、大幅に加筆した単行本です。折しも、昨年54年ぶりにアメリカと国交回復したばかりで、オバマ大統領、そしてローリング・ストーンズが相次いで訪問するなど、キューバには、今もっとも注目が集まっていると言えるでしょう。
・なぜ日本の大学教授でもある越川さんがなぜ、日本で唯一の現地の黒人信仰「サンテリア」の司祭になってしまったのか?
・キューバ人はなぜ辛いものが苦手なのか?
・なぜ勝新太郎が有名なのか? 等
今回のイベントでは、越川さんとキューバに関するこうした問いを通じて、ゆるくてタフなキューバ人の素顔についてお話いただく予定です。お相手は、『呪文』という著書もある、メキシコを始めラテンアメリカの経験も豊富な、作家の星野智幸さん。
「キューバ」「占い」「呪文」そしてもちろん「文学」についてどんなお話が飛び出すのか今から楽しみです!
【出演者プロフィール】
越川芳明(こしかわ・よしあき)
明治大学文学部教授。1952年生まれ。専門は現代アメリカ文学。2009年にキューバの黒人信仰「サンテリア」に弟子入り。2013年に司祭の資格を取得(キューバ・ヨルバ協会公認)。主な著著は、『壁の向こうの天使たち—ボーダー映画論』(彩流社)、『ギターを抱いた渡り鳥—チカーノ詩礼賛』(思潮社)、『トウガラシのちいさな旅—ボーダー文化論』(白水社)など。訳書に、エリクソン『きみを夢みて』(ちくま文庫)、ボウルズ編『モロッコ幻想物語』(岩波書店)、クーヴァー『ユニヴァーサル野球協会』(白水社Uブックス)ほか多数。
星野智幸(ほしの・ともゆき)
作家。1965年7月13日、ロサンゼルス市生まれ。2歳半で帰国。1988年、早稲田大学第一文学部の文芸専修卒業。2年半の新聞記者生活を経て、メキシコへ留学(1991年~1992年、1994年~1995年)。1997年「最後の吐息」で第34回文藝賞を受賞して、小説家デビュー。2000年「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞を受賞。2003年『ファンタジスタ』で第25回野間文芸新人賞を受賞。 2011年『俺俺』で第5回大江健三郎賞を受賞。2015年『夜は終わらない』で第66回読売文学賞受賞。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order