今年3月に3冊目の建築作品集『JUN AOKI COMPLETE WORKS |3| 2005 – 2014』(LIXIL出版)を上梓した、建築家・青木淳さん。この作品集では、2005年竣工≪青森県立美術館≫から2014年竣工≪大宮前体育館≫≪三次市民ホール≫までを紹介しています。青木さんにとって、この10年は、リーマンショックと東日本大震災をはさみ、先に進むために、自身の活動を振り返りながら、デザインに向き合った時間だったそうです。
浅子佳英さんは72年生まれの建築家、デザイナー。「コム・デ・ギャルソン」などのファッションブランドショップのインテリアデザイン研究や、ショッピングモールやテーマパークの発想でつくる「2020オリンピック選手村代替案」でも注目されています。
経済の停滞や人口減少が進み、情報共有や所有のあり方も変わってきている現在、建築デザインをめぐる状況も変化しています。デザインの根拠が見えにくいいま、建築はどのようにかたちづくられるのでしょうか。
このトークショーでは、浅子佳英さんがインタビュアーとなって、青木淳さんの創作の謎と魅力に迫り、「いま建築をデザインすること」の可能性について考えていきます。
概要
日程:2016年4月29日 (金)
時間:14:00~15:30 開場13:30~
料金:1,080円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)
オンラインでのお申込みは終了しています。イベント開催店舗の店頭レジにて受付いたします。申込時に代金をお支払い頂きます。
青木淳 あおき じゅん
建築家。1956年横浜市生まれ。東京大学工学部建築学修士修了。磯崎新アトリエ勤務を経て、1991年に独立、青木淳建築計画事務所を設立。代表作に、「馬見原橋」(くまもと景観賞)、「S」(吉岡賞)、「潟博物館」(日本建築学会賞作品賞)、「ルイ・ヴィトン表参道」(BCS賞)、「青森県立美術館」、「大宮前体育館」、「三次市民ホールきりり」など。公共建築、商業建築から個人住宅まで、広範な建築ジャンルでの設計のほか、美術家としてのインスタレーションなど、ジャンルをまたいでの活動を行なっている。2004年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
浅子佳英 あさこ よしひで
建築家、デザイナー。1972年神戸市生まれ。大阪工業大学工学部建築学科卒業。いくつかの設計事務所を経てタカバンスタジオ設立。2010年東浩紀と共にコンテクスチュアズ設立、2012年退社。主な論考に「コム・デ・ギャルソンのインテリアデザイン」(『思想地図β』Vol.1所収)など。作品に「gray」「2020オリンピック選手村代替案」「水戸新市民会館プロポーザル応募案(吉村靖孝建築設計事務所との共同設計、2次選出)」など。またSNSで募集した人達と街歩きをするインテリアツアーを主催。建築デザインとそれをめぐる言論の世界で幅広く活動している。
書籍情報
JUN AOKI COMPLETE WORKS |3| 2005-2014
JUN AOKI COMPLETE WORKS |3| 2005-2014
著者:青木淳
写真:鈴木心、阿野太一
3600円+税
注目を集めた≪青森県立美術館≫の竣工から10年、本書では青木淳のこの10年の作品と思考をまとめます。初期の重要作品である≪御杖小学校≫(1998)≪馬見原橋≫(1995)の現在の姿もあわせ、作品とテキストから青木淳のこの10年の探求をたどります。写真家・鈴木心による撮り下ろし作品写真、多数掲載。デザイン、菊地敦己。一部バイリンガル。