2016年4月20日(水)

【有楽町店】最新BEST5発表!(2016・4/10-4/16)

★文芸
1位 『羊と鋼の森』 宮下奈都 文藝春秋
2位 『ままならないから私とあなた』 朝井リョウ 文藝春秋
3位 『サブマリン』 伊坂幸太郎 講談社
4位 『カエルの楽園』 百田尚樹 新潮社
5位 『暗幕のゲルニカ』 原田マハ 新潮社

★文庫
1位 『夢幻花』 東野圭吾 PHP文庫
2位 『七つの会議』 池井戸潤 集英社文庫
3位 『空飛ぶ広報室』 有川浩 幻冬舎文庫
4位 『ペテロの葬列(上)』 宮部みゆき 文春文庫
5位 『サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻』 佐藤青南 宝島社文庫

★新書
1位 『ヤバい心理学 眠れなくなるほど面白い』 神岡哲史 日文PLUS
2位 『組織の掟』 佐藤優 新潮新書
3位 『男という名の絶望』 奥田祥子 幻冬舎新書
4位 『世界経済大乱』 滝田洋一 日経プレミアシリーズ
5位 『いらない課長、すごい課長』 新井健一 日経プレミアシリーズ

★コミック
1位 『進撃の巨人19』 諌山創 少年マガジンKC
2位 『ONE PIECE81』 尾田栄一郎 ジャンプ・コミックス
3位 『名探偵コナン89』 青山剛昌 少年サンデーコミックス
4位 『マギ29』 大高忍 少年サンデーコミックス
5位 『七つの大罪20』 鈴木央 少年サンデーコミックス

★ビジネス
1位 『超一流の保険営業術』 黒木勉 幻冬舎メディアコンサルティング
2位 『「0から1」の発想術』 大前研一 小学館
3位 『一流の育て方』 ムーギー・キム/ミセス・パンプキン ダイヤモンド社
4位 『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』 藤由達藏 青春出版社
5位 『幸せになる勇気』 岸見一郎/古賀史健 ダイヤモンド社

★ノンフィクション
1位 『かっこいい大人から学ぶ愛と勇気』 深江今朝夫 EH情報システム出版部
2位 『マンガでおさらい中学英語』 フクチマミ/高橋基治 KADOKAWA
3位 『天才』 石原慎太郎 幻冬舎
4位 『大人の流儀5 追いかけるな』 伊集院静 講談社
5位 『つくおき』 nozomi 光文社

文芸書1位は、本屋大賞受賞作の『羊と鋼の森』(宮下奈都さん著/文藝春秋)
この賞が盛り上がっていて、とっても嬉しい。
調律師の青年と双子と羊のお話。
澄んだ透明感とやさしい音色がきこえてくるような文章です。
文章に愛情を込めた宮下さん。
そのぬくもりに、心がポワワとあったかくなります。
作中の一文にあった‘枝先のぽやぽやが、その後一斉に芽吹く・・・’という表現が好きです。
ぽやぽや、ぽやぽや。かわいい響きだ。

文芸書2位は、初登場の『ままならないから私とあなた』(朝井リョウさん著/文藝春秋)
表題作「ままならないから私とあなた」に登場する雪子と薫。
他の誰でもない私らしさを求める雪子。
無駄なもの・意味のないものを排除していこうとする薫。
薫の考え方は理解は出来るけど、排除することによって大事な何かを切り捨ててしまうんじゃないかという気もする。
だから雪子にも共感できる。
読者によって、薫派なのか雪子派なのか分かれると思うし、どっちも理解できるという人もいると思う。
『ままならないから私とあなた』の刊行を記念して、朝井リョウさんのサイン会を行ないました。
列の並びの待ち時間に、参加されたお客様に聞いてみたら、若い世代の参加者が多かったせいか、 薫派が若干多かったかな。
私はすっかりおばちゃんなので、どっちかというと雪子派です。
デジタルには疎くて、ついていけませぬ・・・。
薫が「おうちでピアニスト」を発明したのが2016年4月(今月だ!)で、小説の最後は2022年で終わっている。
これからどんな未来になっていくのだろうと、変わっていくもの・変えたくないものはなんだろうと考えさせられる小説でした。

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