2014年8月28日(木)

「落語ってフルクサイ」という常識を覆す!ただのお笑いじゃない、本物の笑いを知れば世界が変わる!噺家さんに学ぶ、「引き込み力」を身につけよう

スタッフ川代です。
立川流泉水亭錦魚さんをお呼びする、新作落語三本+お客様による即興落語実践講座!
あの立川談志師匠にも教わったことのある錦魚さんに、夏の終わりにふさわしい三本を披露して頂きます!
錦魚さんが噺をはじめる、その瞬間。
ふっと、一気にその場の空気が変わる感覚があります。
一瞬、頭が真っ白になって、そのまま空気に飲み込まれるように目を閉じて、また目を開けると、次の瞬間にはもう、自分は江戸の雑踏の中にいる。
わたしは淡い色の着物を着ていて、人がごった返した江戸の街のなかに突っ立っている、通りがかりの少女A。
少し距離をとって、そのうらぶれた商店の中のやりとりを、こっそり見ている。
そこには、おじさんと、奥さんと、頭の悪い息子がいて。
おじさんが息子に店番を任せるのだけど、次々に来るお客さんたちの注文を、ことごとく間違える。もうおじさんが見たら卒倒するくらい、取り返しの付かないくらい間違える。
バカな息子は、おじさんに怒られるのだけど、そのたびにヘラヘラして、また間違える。へへ、おこられちった、とかいって、全然反省してない。
それをはたから見て、大爆笑する、雑踏のなかの私。
おかしくて、腹がよじれて、涙が出てくる。
私は涙をふいて目を閉じる。
目を開けると、そこは天狼院の固い木の椅子の上。
ああ、私は落語をきいていたんだった、とそこでようやく気づく。
単なる面白い話じゃない。
時代そのものに吸い込んでくれる、時空の旅。
自分が高座にのぼってしゃべると、そうはうまくいかなんだということが、よく分かる。
簡単に、異次元に連れて行くことはできない。
でも、人を引き込む力、これが落語には確実にあって。
それを私が真似すれば、自分もおなじようにできるとは限らないけれど。
それでも講座に登ってチャレンジしてみよう、そう思わせられるのは、私が本気で「他人を引き込む力」を身に付けたいと、思っているからなのかもしれません。
天狼院の場すべてを自分のものにしてしまう、不思議な笑い。これは、ただの「お笑い」でも、フルクサイ、自分には関係のないものでもありません。
情熱的な、その錦魚さんの瞳を見れば、これが「本物の笑い」なのだということがわかるはず。
この胸のふるえを、この天狼院の場で、ぜひ味わって下さい!
【概要】
日時:8月28日(木)
受付開始 19:00
開演 19:30
部費:2,000円
定員:30名
場所:天狼院書店「東京天狼院」
【プロフィール】
泉水亭錦魚(せんすいていきんぎょ)
1976年9月8日岐阜県生
1999年5月 立川談志に入門して、前座名「立川談吉」
その後「談一」「千弗」と改名し
2007年7月 二ツ目に昇進「泉水亭錦魚」と改名する
2011年11月 師匠談志死去により、兄弟子立川龍志門下へ、現在に至る
【お申込はFacebookページか問い合わせフォーム、もしくはお電話でもお受けします】

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