和歌山県田辺市で毎年11月に開催されている、「田辺・弁慶映画祭」。
今年で10回目を迎えるこの映画祭のコンペティションからは、『モヒカン故郷に帰る』の沖田修一さん、『知らない、ふたり』の今泉力哉さん、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の瀬田なつきさん等々、日本映画の将来を担う有望な若手監督たちが、次々と羽ばたきました。
「田辺・弁慶映画祭」は、今や「インディーズ映画の登龍門」! 出身の監督たちを指して、“田辺系”という言葉も生まれています。
この映画祭の大きな特徴として挙げられるのが、入賞作品にテアトル新宿での“上映権”が与えられること。
今年も6月11日(土)から、昨年の「第9回田辺・弁慶映画祭」で“弁慶グランプリ”を受賞した『モラトリアム・カットアップ』がレイトショー公開! 続いて18日(土)からは、他の入賞作品も加えた特集上映「田辺・弁慶セレクション2016」が開催されます。
そこで今回は前夜祭として、「第9回」入賞作品の監督4名に加えて、その主演女優たちをB&Bに召集!!
日本映画の未来を担う、新進気鋭の“田辺系”映画人たちとの熱いトーク! 決して見逃すことなかれ!!
【出演者プロフィール】
柴野太朗(しばの・たろう)
「第9回田辺・弁慶映画祭」弁慶グランプリ受賞作品『モラトリアム・カットアップ』監督。新潟県出身。幼少期よりビデオカメラ等の機材に興味を持ち、中学時代に独学で撮影や編集の技術を習得。自主映画の製作を始める。高校在学中に製作した『seven segment colors』が映画甲子園2009にて最優秀作品賞を受賞。以降、実験的な要素とエンターテインメント性とのバランスを追求しながら、コンスタントに製作を続けている。好きな音楽ジャンルはテクノと渋谷系。
守利郁弥(もうり・ふみや)
1992年富山県出身。舞台を中心に役者として活躍する一方、自身が主宰するユニット「Dr.MaDBOY」では脚本・演出・振付・デザイン等を手がける。2015佐藤佐吉賞優秀作品賞、優秀舞台美術賞を受賞した「我々のある風景」や、DJとコラボレーションした作品「EXPO」など、演劇という枠にとどまらない活動をしている。 好きな場所は東京。夢はロックスターになること。
松本卓也(まつもと・たくや)
「第9回田辺・弁慶映画祭」市民賞・男優賞・女優賞 受賞作品『サーチン・フォー・マイ・フューチャー』監督・主演。1976年生まれ、東京都出身。映像 制作 チーム『シネマ健康会』の代表を務める。10 年間、 お笑いコンビとして活動したが相方にふられ解散。その後、独学で映像制作道へ。商業映画も手掛けつつ、独立プロダクション形式で本当に作りたい、伝えたい作品を自主制作し上映を行っている。そうして制作された品は数多くの映画祭で受賞。また、Tシャツ作家としても注目され、松本創作の新潟県 粟島の非公式ゆるキャラ「泡姫ちゃん」は、TV番組にて「ビートたけしのいかがなものか!?賞」を受賞した。「田辺・弁慶映画祭」では、2013年『マイ・ツイート・メモリー』が「第7回」の“映検審査員賞”、2015年『サーチン・フォー・マイ・フューチャー』が「第9回」の“市民賞”“男優賞”“女優賞”の3冠を受賞している。
山本真由美(やまもと・まゆみ)
俳優。大阪府出身。映画、舞台、CMで活躍する他、近年では落語女優として上方落語に挑戦するなど活動の幅を広げている。映画出演の近作は『珍遊記』。『サーチン・フォー・マイ・フューチャー』で「第9回田辺・弁慶映画祭」女優賞を受賞。
甲斐博和(かい・ひろかず)
「第9回田辺・弁慶映画祭」映検審査員賞 受賞作品『INNOCENT 15』 監督。1977年、鹿児島県屋久島生まれ。桐朋学園中等部、高等部と経て、17歳から2年間、チリ・サンチャゴ市やアメリカ・ルイジアナ州で暮らす。帰国後、筑波大学人間学類に入学。教育学、心理学を中心に学ぶ。2001年、大学を卒業後、役者の道へ。「東京乾電池」研究生を経て、2003年に自身の劇団「TOCA」を立ち上げる。以降10年間、「TOCA」の作・演出として隔年で演劇公演を続ける。2006年より独学で映画を製作。「田辺・弁慶映画祭」では、2012年「犬のようだ」(44分)が、「第6回」の“東京国際映画祭チェアマン特別奨励賞”、2015年「INNOCENT15」が、「第9回」の映検審査員賞を受賞した。現在、「INNOENT15」劇場公開に向け活動中。
小川紗良(おがわ・さら)
俳優。1996年東京都生まれ(19歳)。現在早稲田大学に通い映画を作る一方で、女優として活動している。将来も映画の表舞台と舞台裏の双方から携わっていきたいと考えている。
石橋夕帆(いしばし・ゆうほ)
「第9回田辺・弁慶映画祭」映画.com賞 受賞作品『ぼくらのさいご』 監督。1990年神奈川県生まれ。2011年、東洋学園大学在学中に自主制作を初監督。2012 年、NCW(ニュー・シネマ・ワークショップ)クリエイターアドバンスコース脚本選考会に選出され『フレッケリは浮く。』を監督。2013 年、新宿K’s シネマで行われたNCW主催のMoviesHige13で上映される。2014 年、NCW認定作品として監督した『ぼくらのさいご』は「田辺・弁慶映画祭」の「映画.com賞」の他、横濱HAPPY MUS!C 映画祭音楽映像部門「最優秀賞」などを受賞。2016 年、新作『atmosphere』を撮影予定。
堀春菜(ほり・はるな)
俳優。1997年3月17日、神奈川県生まれ。映画24区所属。2014年、『ガンバレとかうるせぇ』(佐藤快磨監督)主演で映画デビュー。 釜山国際映画祭での上映をはじめ、国内外の映画祭で賞を受賞。その後も『time』(中川駿監督)、『楽になりたい』(松田遥平監督)、『ぼくらのさいご』(石橋夕帆監督)と立て続けに主演。2016年は『空(カラ)の味』(塚田万理奈監督)、『全力で走る』(加藤大志監督)等3本の主演映画が待機中。4月には、舞台『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話(演出:冨樫森)』に息吹役で出演。今後も映画を軸に活動の幅を拡げていく。
松崎まこと(まつざき・まこと)
映画活動家/放送作家。1964年東京生まれ。早大卒。 “放送作家”としては、TOKYO-MX「博士の異常な鼎談」「松嶋×町山/未公開映画を観るTV」WOWOW動画「町山智浩の映画塾」などを担当。 “映画活動家”としては、「水道橋博士のメルマ旬報」に『映画活動家日誌~“田辺系”先物買いガイド』連載、FM栃木「FRIDAY MOVIE SHOW」などラジオやTV番組、様々な映画イベント出演、楽天カードHPで配信中の“田辺系”監督4人を起用した短編動画プロデュース等々、幅広く活動。「田辺・弁慶映画祭」には、2007年の「第1回」から参加。“映研審査員”などを経て、2014年の「第8回」からは、コンペティション部門ティーチインのMCを務める。 映画評論家松﨑健夫とのユニット“松崎ブラザーズ”の“松崎A”。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order