Titleでは、スケッチ集『天使園 「祈り、働け」の日々』(亜紀書房刊)の原画展を行います。
このスケッチ集は、北海道の函館にあるトラピスチヌ修道院の生活を描いた絵と文章を一冊にまとめたものです。トラピスチヌ修道院はいまから120年近く前、1898年(明治31)にフランスからやってきた8人の修道女によって設立された日本で初めての女子観想修道院です。
スケッチが描かれたのは1960年代から1970年代にかけて。「禁域」と呼ばれる囲いの中で、日の出前の午前3時に起床し、神に祈りを捧げ、田畑に出て汗を流す――修道女たちはそうした「祈り、働け」の生活を実践していました。ふだんなかなかうかがい知ることのできない修道生活の様子を、修道女が自ら描いたのが本書に収められたスケッチの数々です。50年以上も修道院で大切に保管されていた原画を、このたび展示いたします。豊かで、温かく、そして明るい空気にあふれた修道院の生活をどうぞご覧ください。
開催日:2016年5月26日(木)ー 2016年6月6日(月)
時 間:11:00 – 21:00 水曜・第三火曜日休み
場 所:Title 2階ギャラリー
書籍のほかにトラピスチヌ修道院のお菓子や雑貨などの販売も予定しております。
書籍情報
『天使園 「祈り、働け」の日々』(亜紀書房刊)
著者:天使の聖母 トラピスチヌ修道院
装幀:葛西薫
定価:1800円+税
5月25日(水)発売予定
天使の聖母 トラピスチヌ修道院
1898年に設立された日本初の女子観想修道院。現在も、厳格な戒律のもとで修道女たちが祈りと労働を中心とした生活を送っている。前庭部分が一般開放されており、函館の観光スポットとしても有名。