2016年5月30日(月)

池内恵「中東問題の”難所”『サイクス=ピコ協定』の正しい理解のために」

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イベント開催日: 2016年5月30日(月) 19:00〜20:30
la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko

「イスラーム国」の勢いは衰えたと言われながら実はさほど弱まっておらず、それどころかリビアやエジプトで動きを活発化しています。シリア情勢も、見かけの「停戦」とは裏腹に、アサド政権軍の攻勢はやまず、反体制派も和平交渉の席を蹴ってしまいました。また、ヨーロッパに押し寄せる難民も、EUとトルコの合意で「バルカンルート」の流れが弱まったかと思えば、命懸けで海を渡る「地中海ルート」へと再び向かい始め……。

混迷に混迷を重ねる中東の現実を、どう理解すればいいのか。国際社会に対応のすべがあるとすれば、それは何なのか――。

この議論をする際、“事情通”と名乗る人たちが口にするのが『サイクス=ピコ協定』。百年前の英・仏・露の秘密協定を諸悪の根源とし、そこに責任を帰するのですが、果たしてそれでいいのか--。イスラーム思想史や中東地域研究の第一人者の池内恵さんが、これらの問いに明快に答えます。

また、多くの識者が遭難する“難所”のサイクス=ピコ協定から中東の本質に深く踏み入った池内さんの最新著書『【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』を踏まえ、中東について正しい理解にたどりつくすべもお話しいただきます。

*チケット購入時に参加者の皆さんから池内さんへの質問を受け付けております。ぜひお寄せください。なお、時間の都合上すべての質問にお答えできない可能性がありますことご了承ください。

*会場では、池内さんの新刊『【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』を販売いたします。

池内恵(いけうち・さとし)
1973年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。東京大学文学部イスラム学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(大佛次郎論壇賞)、『書物の運命』(毎日書評賞)、『アラブ政治の今を読む』、『イスラーム世界の論じ方』(サントリー学芸賞)、『中東 危機の震源を読む』、『イスラーム国の衝撃』(毎日出版文化賞特別賞)などがある。

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自由席 2,000円

※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

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