イベント開催日: 2016年6月30日(木) 19:30〜
面白い「ホン」を書きたい。もちろん、誰もがそう願っている。じゃあ、どうすればいいのか?「ホン」とは、小説や物語の本ではない。舞台や映画やテレビの台「ホン」・脚「ホン」の事を指す。小説は、読み物としてそれ自体で完結するが、「ホン」はそうではない。書かれた瞬間に、他者(プロデューサー、監督、演出家等)の手に渡り、さらにまた別の他者(俳優、スタッフ等)に回され、彼ら全員と共有する運命にある。いや、“台”ホンという名のごとく、彼らに踏んづけられ、「こんなヤワな台じゃあ支えきれねえ」と文句を言われることもある。しかし、弱い部分が製作過程で補強され、幾多の議論の嵐に耐えて、鍛え上げられ、書き手自身が予想もしなかった良い「ホン」に成長していくことも、また、ある。
舞台や映画という作品ができるまで完結しないもの―それが「ホン」だ。
今回のトークセッションでは、そんな「ホン」の書き手である2人が、舞台・映画・テレビの仕事を通して、その土台となる台本や脚本を書くことについて語ります。「ホン」をどのように創作し、生かしていくのか。また、「ホン」はどのように変わっていく・変えられていくのか。その実際の過程や、表舞台からではなかなか知りえない制作の裏話など、興味深い話題満載のトークセッションです。
【講師紹介】
●谷藤 太(たにふじふとし)
1968年生まれ。同志社大学法学部政治学科中退。1997年に劇団文学座附属研究所の同期生を中心に「エンジ企画」(現・劇団enji)を結成。作・演出を担当し、これまでに28回の公演を数える。
2008年に初の戯曲集『うわさの家族』(試論社)を刊行。他劇団への脚本提供も多数。
また、俳優として『人にやさしく』『棟居刑事の黙示録』『八重の桜』(TVドラマ)、「生茶」「マルシンハンバーグ」(CM)、『ジェネラルルージュの凱旋』『太陽の蓋(7/16公開)』(映画)など多数出演。
●伊藤 康隆(いとうやすたか)
シナリオライター。1956年生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)第1期卒業。
テレビアニメ『勇者エクスカイザー』でデビュー。ドラマ『夏の約束』(2002)で文化庁芸術祭優秀賞・日本民間放送連盟賞受賞。主な作品に、映画『BAD GUY BEACH』(1995)、『スプリガン』(1998)、『マンホール』(2001)、『男前 泣いて笑って泥まみれ』(2004)、『太陽が弾ける日』(2007)などがある。
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)
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ジュンク堂書店池袋本店
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