2016年6月13日(月)

VISION GLASS JP × マルヒロ「キズのあるグラスを眺め続けて」

logo_rethinkVISION GLASS JPの小沢朋子さんと國府田典明さんたちは、「傷やゆがみ」を理由に流通から外してきたグラスいわゆるB品を定価で販売するという「VISION GLASS NO PROBLEM」という活動をされています。

これらのものをNO PROBLEM品(NP品)と呼び、安くも高くもなく、そのまま通常品と同じ値段にすることで、グラスそのものの価値を考えることになります。考えを深めるために、直営店で傷の種類や程度を段階的に見せる展示をしたり、昨年秋には数千個のNP品を山積みにしたインスタレーションを行いました。

この目に見えるキズは本当に問題なのか。機能性に問題はない。果たしてグラスの価値はどこにあるのか。それは人が決める事でしかない。

対談のお相手は、道具としての陶磁器「HASAMI」やアップサイクルプロジェクト「MYSTERY CIRCLE」など、波佐見の産業を現代の事情に合わせて更新しようと取り組む、有限会社マルヒロの馬場匡平さん。

「VISION GLASS NO PROBLEM」の考え方を本にまとめようと各地を取材中の二人と馬場さんが、今回Rethink Booksで「傷のあるグラスは、グラスではないのだろうか、、、?」という問いかけや、”NO PROBLEM”というマインドなどから考えを巡らせます。当たり前になってしまったネガティブな事柄をどうポジティブ受け入れ、前に進んでいけるのか。

プロダクトや販売、デザインや生き方に至るまで、改めて考えてみたい方、ぜひご参加ください!

出演者情報
VISION GLASS
http://visionglass.jp
VISION GLASS は、インドの理化学ガラス製品のメーカーBOROSIL社が製造する耐熱グラスであり、インドで30年以上販売し続けられている定番商品です。 輸入元として卸業務を行う中で、これまでに様々な理由で日本の市場に出さなかったグラスを、私たちは 「VISION GLASS NO PROBLEM」と呼んでいます。
私たちはインドから送られてきたグラスの全てを検品しています。それらの良し悪しは、白と黒のようにはっきりと分かるものではありません。小さな汚れから大きな傷まで、あらゆる種類と程度の「何か」があり、それを日本の市場が求めているであろう基準と照らし合わせながら出荷したり又は控えたり、を繰り返しています。日々、私たちの目の前に積まれてゆく 「VISION GLASS NO PROBLEM」 はインドの価値観と日本のそれとの狭間で行き場を失ったグラスであり、その量の多さは狭間の大きさを示しているのです。
私たちは毎年インドへ赴いて品質改善を依頼し、目標を共有しています。そして同時に日本では、VISION GLASS NO PROBLEM というプロジェクトを通し、行き場を失っているこのグラスもまた、真にNO PROBLEM な生活道具であることを伝えていきたいと思っています。

マルヒロ
http://www.hasamiyaki.jp
2009年より、家業であるマルヒロに入社。2010に道具としての陶磁器をコンセプトとした、「HASAMI」を発表。
その後、馬場商店、ものはら、THE PLACEとブランド発表。
2015年、アップサイクルプロジェクト・MYSTERY CIRLEを開始。様々な産業・事業と新しい取り組みを開始。

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